和歌山県橋本市西畑の国城山(くにぎさん=標高552㍍)の山頂付近で、こよなく晴れた12月6日、珍しい啓翁桜(けいおうざくら)が満開になり、眼下の山襞(やまひだ)は黄葉・紅葉の彩り、その向こうではJR・南海橋本駅周辺の街並みや、葛城・金剛連峰が霞んで、なごやかな師走風情(しわすふぜい)を繰りひろげていた。 … 続きを読む
和歌山県かつらぎ町三谷の丹生酒殿(にうさかどの)神社の銀杏(いちょう)の大樹は12月5日、静かな氷雨(ひさめ)に濡れて、大樹を包む黄葉も、境内一面の黄葉も、氷雨による彩りを深めた。 「酒殿」とは、丹生都比売命が人々に農耕や衣食住を教え、紀ノ川の水で酒を造ったことに由来するという。大銀杏は、紙垂(しで… 続きを読む
雲一つない青空に恵まれた12月4日、和歌山市・和歌浦湾の高台に立つと、 海は日光にかがやき、断崖上の雑賀崎(さいかざき)灯台は、まるで影絵のような冬景色。そこで灯台の最上階にのぼると、遥か彼方には淡路島や友が島が浮かび、反対側を見ると、中紀沿岸や地の島、沖の島がかすんでいた。 この雑賀崎は、万葉… 続きを読む
役行者(えんのぎょうじゃ)ゆかりの日本遺産・小峯寺(おみねじ)=和歌山県橋本市小峰台=で12月3日、色鮮やかな山茶花が満開になり、枝々には無数の蕾(つぼみ)が生まれ、寒いながらも参拝者の心を和ませていた。 小峯寺は、延宝6年(1678)の梵鐘(ぼんしょう)・鋳造文によると、奈良時代に役行者が滞在・修… 続きを読む
和歌山県橋本市の女性書道家グループ・水茎会(みずくきのかい)主催の、第31回「水茎会書作展」が、同市教育文化会館4階で開かれ、大勢の人々の心を惹きつけている。3日(日)=午前9時~午後4時=まで。観賞無料。 今回のテーマは「いのち」で、会員17人が、文から字から、すべて命あふれる作品を出展。例えば… 続きを読む