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すごい~山の妖怪・天狗や十一面観音ようの人形(ひとがた)♡ 「くどやま芸術祭2023」10月29日(日)まで。観覧無料。

まちを丸ごと「美術館」に見立てた「くどやま芸術祭 2023」の会場の一つ、和歌山県九度山町の道の駅「柿の郷くどやま」では、主な作家の絵画や造形作品10数点が展示され、近くの女人高野別格本山・慈尊院などの参拝・観光客が立ち寄り、心を和ませている。

町内の神社仏閣や通称「真田のみち」(商店街)などでは作家約40人の作品を展示。その一部が道の駅・研修体験室に展示され、まち全体を歩きづらい高齢者らが、ゆっくり作品に見入っている。

例えば漫画家・マエオカ テツヤさんは見事な天狗の絵を出展。その下には「深山に住む日本で最も有名な妖怪の一つ。一般的に山伏が多く、赤ら顔で鼻が高い。背に翼があり、自由に飛行する。また、神通力を使うので、神として崇められたり、人を魔道に導く魔物とされ、恐れられた」と紹介。

さらに「和歌山各地には天狗にまつわる話が数多く伝承されている。和歌山城が築かれるはるか昔から虎伏山に棲んでいた天狗と、和歌山城主・徳川頼宜公とのどちらが真の主かを言い争う話も残っていて、結局、殿様には勝てず、城の見回りをまかされたという。殿様も天狗に勝負で勝ったとなれば、さぞ鼻が高かったことだろう」と記している。

黒岩まゆさんは「人間讃歌」「多様性」をテーマにした人形(ひとがた)を出品。女人高野別格本山・慈尊院の末社・勝利寺でも、十一面観音などをイメージした、畳から天井まで届きそうな大きな人形(ひとがた)など5点を出展。

9月18日の開幕後、近府県から多くの家族連れや若者たちが訪れ、今は涼しい秋風とともに芸術を楽しんでいる。10月29日(日)まで。

写真(上)は漫画家・マエオカ テツヤさんの作品「天狗」と略歴紹介。写真(中、下)は黒岩まゆさんの作品「人形(ひとがた)」と黒岩さんの略歴紹介=道の駅「柿の郷くどやま」の研修体験室で。


更新日:2023年10月6日 金曜日 01:25

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