《紀州紀の川橋本あたり》 野口雨情作詞の「橋本小唄」に唄われる紀の川と橋本は、今の時代に忘れられがちな、情緒あふれる風景が唄い込まれていて、故郷忘難しの想いがする。向副の川岸から眺めると、対岸の岸辺にたちならぶ橋本の町並みは、紀の川とともに四季折々の顔を見せる。朝霧の中で、川幅いっぱいに増水し、変… 続きを読む
《川風の吹く街》 紀の川は橋本の母なる川。橋本橋から川上の南海電鉄の鉄橋までの風景は、橋本に住んだ人間にとって、忘れがたきもの。川岸に建てられた民家は、歴史を秘めて川面に影を落とし、川は流れる。また、この川は、前畑秀子さん、古川勝さんという、オリンピック金メダリストを生んだ川。ワンドの呼び名で、子… 続きを読む
わが家の裏に吊し柿をつるしていると、いつのころからかメジロがやってきて、柿をつつくようになった。おいしそうに食べている様子だったが、小鳥にとって不便だと思い、一部を便利な場所に移動。ついでに柿を箸に差し替えて、もらった串柿とともに木の枝につるした。 すると一日に何度か飛来。私はその美しい姿にすっか… 続きを読む
《紀の川の夕照》 紀の川の流れの彼方、遠く雨引山のすそに沈む秋の夕日の見事さは、橋本の四季折々の風景の中で、特筆される美しさの一つ。刻々と西の空を茜色に染めかえ、沈み行く太陽に、四季を通じて、それぞれの見る人の心をとらえ、明日への望みを与えてくれる。秋の夕日の美しさは、そのバックの山河と橋本橋を舞… 続きを読む
和歌山県橋本市隅田町の大弥工芸(奥村浩章社長)は、一枚の薄板を本のように開くと、名僧・円空(1632~95)作の矜羯羅(こんがら)童子像が現れる高野霊木製〝立体仏〟を制作した。1月12日(土)~4月7日(日)、東京国立博物館140周年特別展「飛騨の円空~先光寺とその周辺の足跡~」が開かれる同博物館… 続きを読む