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歌声も高らか♪大銀杏コンサート♪丹生酒殿神社
大銀杏(おおいちょう)が聳える和歌山県かつらぎ町三谷の丹生酒殿神社(にうさかどのじんじゃ)境内で、秋天に恵まれた11月30日、総勢70人超が出演する「大銀杏コンサート」が開かれ、大勢の家族連れや仲良しグループが、大銀杏の下で、音楽と踊りの祭典を堪能した。
同コンサートは、丹生酒殿神社と三谷公民館が主催し、今年で2回目。同神社は天照大神(あまてらすおおみかみ)の妹神の丹生都比売(にうつひめ)を祭神とし、境内には樹高20メートル前後の大銀杏が、一幅の絵画のように黄葉して、根元には黄葉が大きな円を描いて敷き詰めている。
コンサートはそんな〝黄金ステージ〟を活用。合唱や舞踊、フラダンス、楽器演奏などを次々と披露した。例えば、童謡を唄う会の女性たちは「故郷」「里の秋」「夕焼け小焼け」を合唱。中沢浩二(なかざわ・こうじ)さんらStrawberryの3人は、ギターやキーボードを使って玉置浩二(たまき・こうじ)さんの「田園」などを演奏して歌った。
また、森亜紀(もり・あき)さん率いる「ソーラン新城組」の子供たちを含む約10人は、威勢よく「南中ソーラン踊り」を繰り広げ、ほっこりシスターズはハーモニカやギター伴奏で「桃花源(とうかげん)」などを歌った。
客席の女性たちは、珍しく強い日差しに、タオルでほっかむりして見物。〝黄金ステージ〟には、銀杏がはらはら舞い落ち、素足の踊り子たちの足元では、銀杏の葉が浮いて、かさこそと鳴る。客席からは、その見事な大銀杏をバックに、心を込めて演じている出演者に、惜しみない拍手が送られていた。
冒頭、三谷公民館の正木元治(まさき・もとはる)主事は「真っ黄色に染まった大銀杏も、この光景を見て、喜んでいることと思います。どうぞ、楽しいひと時を過ごしてください」と、館長挨拶を代読。童謡を唄う会代表の中谷つた(なかや・つた)さんは「この大銀杏は約60年前に、私がここに嫁いできた時と、同じ大きさで、同じ美しさで聳えています。その大銀杏の木陰で、皆さんと共に歌うことができて本望です」と、笑顔で話していた。
写真(上)は大銀杏の下でギター&キーボード伴奏でうたうStrawberryのメンバー3人=真ん中が中沢さん。写真(中)は美しい歌声を披露する童謡を唄う会の女性たち。写真(下)は「南中ソーラン踊り」を披露する「ソーラン新城組」のメンバーたち=左端は指導者の森さん。