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国伝統的工芸品〝紀州へら竿〟仁坂知事ら祝辞

日本一の和竿の産地、和歌山県橋本市の〝紀州へら竿〟が国の伝統的工芸品に指定されたのを記念して、4月24日、同市市脇の橋本商工会館8階大ホールで、「紀州へら竿伝統的工芸品指定記念祝賀会」が開かれた。
会場には主催者側の木下善之・橋本市長、田中和仁・紀州製竿組合長、来賓として仁坂吉伸・和歌山県知事、井上勝彦・橋本市議会議長、内海美保・経済産業省近畿経済産業局製造産業課長、地元選出の県議や市議、国指定を受けている紀州漆器、紀州桐箪笥の関係者、へら竿師ら約80人が出席した。
福塚すみえさんの司会で、先ず木下市長が「地場産品の紀州へら竿が国指定を受けたのは、皆様方のお陰です。これを契機に振興と継承に取り組みます」と挨拶し、田中組合長が「組合員一同、一層がんばります」と謝辞を述べた。
仁坂知事は「私の最初の仕事が〝紀州へら竿の国指定〟だったので、今回の指定はとてもうれしい。その振興に協力したい」と祝い、井上議長も「紀州へら竿は、橋本の風土に合った逸品」と祝辞を述べた。この後、畑野富雄・橋本商工会議所会頭の音頭で、全員乾杯、祝杯を挙げて会食&歓談に移り、素晴らしい〝紀州へら竿〟の話題に花が咲いた。
途中、福塚さんが〝へら竿師〟一人ひとりの竿名・本名を紹介。素人集団・橋本ちんどん笑会の〝チンドン屋〟が、各テーブルの間をユーモラスに練り歩いたり、郷土出身のシンガーソングライター浦部陽介さんが「イメージ」などのオリジナル曲を披露したりして、会場は楽しい雰囲気でいっぱい。
最後に森田和昭・副組合長が「きょうの喜びは、先輩の皆様のお陰。皆様とともに歩いて行ける紀州へら竿づくりに取り組みます」と礼を述べて、締めくくった。
紀州へら竿は3月8日付で経済産業大臣から伝統的工芸品の指定を受け、県内では紀州漆器、紀州桐箪笥に次いで3番目の指定となった。
紀州へら竿の国指定を祝うイベントとして、6月2日(日)には、橋本市清水の隠れ谷池で、記念の釣り大会を開催。その前日の1日(土)には、記念の日帰りツアーを予定し、紀州へら竿の工房見学や、世界遺産・高野山めぐりを行うことになっている。
写真(上)は紀州へら竿の祝賀会で祝辞を述べる仁坂・和歌山県知事。写真(中)は祝賀会を盛り上げた素人集団〝チンドン屋〟の面々。写真(下)は〝紀州へら竿。を展示して開かれた祝賀会。


更新日:2013年4月24日 水曜日 20:00

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