ニュース & 話題

名匠・山上寛恭氏の紀州へら竿♡17日〜受賞記念展

和歌山県の「県名匠表彰」を受けた同県橋本市東家の製竿師・山上寛恭(やまうえ・ひろやす)さんの受賞記念展が、2月17〜22日、和歌山市の県庁正門前の県民文化会館・特設展示室で開かれる。入場無料。
山上さんは紀州製竿組合の元組合長で、国の伝統的工芸品・紀州へら竿を手作りする超一級の名人。展示品は多くの人々の心を潤すことになる。
橋本市は紀州へら竿作り超100年の伝統あるまち。山上さんは高校卒業後、へら竿師の父・高司(たかし)さんに入門。父の逝去後はへら竿師の叔父・文雄(ふみお)さんの元で修業した。
23歳で父の2代目として竿銘「こま鳥」を継承。ひたすら芸術性と機能美のあるへら竿作りを研鑽。平成30年(2018)に伝統工芸士に認定され、令和2年度の「名匠表彰」を受けている。
一方、紀州製竿組合では、同市清水の隠れ谷池で「HERA‐1グランプリ」(全国ヘラブナ釣り選手権大会)を10回も開催。へら竿の里を世界にアピールして、ヘら竿普及に尽力。最近では県外からも修学旅行生がへらぶな釣りに訪れている。
山上さんの「名匠表彰 受賞記念展」は、2月17日(水)〜同22日(月)の午前9時30分~午後5時(最終日は同3時)に開催。山上さん手作りの紀州へら竿約30本と、その製作工程のパネルなどが展示される。
山上さんは「へらぶな釣りは、釣った魚を食べるのではなく、かならず池に戻します。その本意は、浮きの浮沈、曲がるへら竿の手応え、その魚とのやりとりを楽しむこと。誰もが子供心に帰れる日本文化だと思います」と説明。「ぜひ、へら竿をご覧ください」と言っている。
写真(上)は製竿師・山上寛恭さん。写真(中)は心
潤す紀州へら竿=PRチラシより。写真(下)はへらぶな釣りの本場・橋本の隠れ谷池の釣り風景。


更新日:2021年2月9日 火曜日 00:01

関連記事

ページの先頭に戻る

  • 標準
  • 大
  • RSS
  • サイトマップ

検索

過去の記事