ニュース & 話題

ネット犯罪に要注意!~上野山主査、橋本で講演

インターネット犯罪から青少年を守ろうと、和歌山県橋本市の紀見北地区健全育成協議会(小松照雄会長)は、2月17日、同市紀見北地区公民館で、「青少年健全育成~インターネットに潜む危険」をテーマにした講演会を開いた。講師は和歌山県警から和歌山県環境生活部県民局の青少年・男女共同参画課・健全育成班に出向している上野山浩崇主査で、「犯罪者はネット上で善人になりすまし、とくに若い女性に近づいて、身体を犯し、金品を巻き上げる」と、保護者や地域住民の見守り・警戒を呼びかけた。
この日、地元の区長会や老人会役員、民生児童委員、保育・幼稚園の管理職、PTA役員ら約90人が参集。小松会長が「当会は平成16年に発足し、老人会を中心に〝子供の見守り隊・安全パトロール〟を実施してきました。きょうは〝インターネット犯罪に潜む危険〟という、新しい問題をしっかり学び、〝安全安心なまちづくり〟を目指しましょう」と訴え、橋本市青少年健全育成会議の辻本勉会長(市議)も「子育ての第一は家庭であり、皆さんとともに青少年を見守り、引き続き〝子育て支援〟に努力したい」と挨拶した。
この後、上野山主査は「青少年は、ほとんどスマートフォンを使用。これは従来の携帯電話と違って、インターネット機能を備えています」と説明。そのうえで「青少年はネット上で自分のブログ(顔写真、略歴、趣味入り、日記のようなもの)を発信している。犯罪者はプログや出会い系サイトを基に、メール交換で善人を装って接近し、やがて強姦、殺人事件などの犯罪に及ぶ」と、具体例を挙げて、危険性を指摘。さらに「プログには住所を記さなくても、デジカメ撮影の写真には、ちゃんと設定しないと、撮影位置が残るので、写真から住所を知られ、つけ狙われる危険性もある」と、思わぬ〝落とし穴〟のあることも紹介した。
また、ネット上からアダルト、出会い系、ギャンブル、オカルト、主張などを排除する「フォルタリング」をかけると安全だが、保護者は「子供を信じて、かけない」ケースが多く、かけても「子供に頼まれて解除してしまった」ケースが多いことも説明。「インターネットは世界中の人々と、簡単に交流できる長所もあるが、その中には必ず悪意を持った者が混じっている」と警鐘を鳴らし、「不審に気づいた場合は、必ず警察に連絡してください」と話して締めくくった。
同協議会の土屋垣内美信・事務局長は「当会を構成する各種団体の方々に参加願い、ネット社会の中で青少年を守るための、貴重な講演を拝聴しました」と喜んでいた。
写真(上、中)は橋本市紀見北地区公民館で地元の各種団体の人たちを前に講演する上野山主査。写真(下)は上野山主査の講演について開会の挨拶をする小松会長。


更新日:2013年2月17日 日曜日 22:42

関連記事

ページの先頭に戻る

  • 標準
  • 大
  • RSS
  • サイトマップ

検索

過去の記事