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高野山に〝蕗の薹〟春告げる~花芽群生この半月

霊峰・高野山(和歌山県高野町)で、3月7日、蕗の薹(ふきのとう)が顔を出し始め、春の訪れを告げている。
ここは高野山森林公園・林間イベント広場の、日当たりのいい堤の一角。きれいに下草が刈られた桜の木の近くでは、蕗の薹が美しい淡緑色の花芽を出していたり、まだまだ蕾(つぼみ)のまま、ちょっぴり土から覗いていたりする。
それでも、森にさえずる笹鳴きが飛び立って、冷気を含んだ風が吹いてくると、もう一度、土にもぐり込みそうなかよわさだが、やがて数日ねすれば、茎を伸ばして花が開く。隣でフォトライター・北森久雄さんが、「まるでお地蔵さまみたいや」と、その愛らしさを、いろんなアングルから、カメラに収めていた。
蕗の薹は、和え物にしても、天ぷらにしても美味しい。料理方法はともかくとして、弘法大師(空海)も、1200年前に蕗の薹をいただいていたのだろうか。通りがかりの、地元のご夫婦は「もう半月もすれば、このあたりの堤一面、蕗の薹でいっぱいになりますよ」と、笑顔で教えてくれた。
写真(上)は高野山で淡緑色に咲いた蕗の薹。写真(中)は群生している蕗の薹の蕾。写真(下)は蕗の薹が春を告げる高野山・森林公園。


更新日:2012年3月7日 水曜日 22:25

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