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金剛峯寺で未草が開花…カエルやトンボも歓喜

和歌山県高野町の高野山真言宗総本山・金剛峯寺の境内の池で、睡蓮(すいれん)科の未草(ひつじぐさ)が清楚に開花し、参拝者の心を和ませている。
未草は、昔の言い方で〝未の刻=午後2時〟ごろに開花することから、その名がついたという。実際には午前11時~午後4時ごろに開花、あとは花を閉じている。
同池は150平方メートル程の広さ。この季節、真っ白い約20輪ほどの花(直径約5センチ)が、水面の葉の上で楚々として開き、カエルやトンボが歓喜して寄ってくる。木漏れ日の差す水底には、短い虹があらわれている。
遠路はるばる金剛峯寺にやってきて、山門をくぐると、すぐに未草を見つけて、しみじみと眺める人。先に参拝を済ませて、未草にめぐり会い、思わず携帯電話のカメラに収める人…。
ある女性は「未草は下界でよく見かけますが、やっぱり、雲上の金剛峯寺の池に咲いた未草は、格別の思いで見入ります。不思議ですね」ともらしていた。
写真(上、中)は清楚に咲いた金剛峯寺の池に咲く未草。写真(下)は未草の咲いて背景に金剛峯寺が見える。


更新日:2012年8月12日 日曜日 20:14

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