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精霊迎える〝高野山・切子灯籠〟~先祖帰郷の目印

霊峰・高野山(和歌山県高野町)の高野山真言宗総本山・金剛峯寺や山内の一部寺院本堂で、精霊を迎える高野山独特の〝切子灯籠(きりこどうろう)〟が掲げられ、下界とは異なる初秋の風に吹かれている。
この灯籠は、木枠を組んで切子の形にし、その下に幅約25センチ、長さ約2・4メートルの和紙を垂らして、お盆に帰る祖先の霊の目印とされている。
本山では、盂蘭盆会(うらぼんえ)前に高野山・奥の院へ精霊を迎えに行き、施餓鬼棚(せがきだな)に祀ったあと、灯籠堂の灯明を移して、迎え火とする。
標高約850メートルの雲上の聖地は、下界と違ってかなり涼しい。本山前の駐車場から、参道の石段を登って行くと、山門の内側から、金剛峯寺のど真ん中に掲げられた〝切子灯籠〟が心にとび込んでくる。
境内は全国からの参拝者でにぎわい、それぞれ祖先を思いながら瞑目して合掌。その頭上で〝切子灯籠〟は風に吹かれ、美しい形をつくっていた。
写真(上)は山門内側に見える金剛峯寺の〝切子灯籠〟。写真(中)は高野山独特の形をし、風に吹かれる〝切子灯籠〟。写真(下)は〝切子灯籠〟の下で静に手を合わせる参拝者たち。


更新日:2012年8月8日 水曜日 19:24

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