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国城山に双眼望遠鏡~「紀ノ川と水源林を見てね」

和歌山県橋本市は、同市南部の国城山(標高552メートル)山頂にある国城神社境内の展望台に「水源林を大切に」と訴える啓発看板と、倍率15の双眼望遠鏡(利用無料)を新設した。観光・登山客らは、次々と双眼望遠鏡を利用し、眼下の紀ノ川や流域の山々を見て「大自然の恵み」をつぶさに感じている。
看板は高さ2メートル、幅1・74メートルで「森が育む水土里、水源林をたいせつに」のタイトルで「限りある水資源を大切にするためにも、農業用水の環境を大切に守り伝えていきましょう」と書いている。
双眼望遠鏡は、眼高位置が1・35メートルで、旋回角は360度。踏み台が設けられている。東は橋本市彩ノ台、西は紀ノ川市あたり、北は三石山や紀ノ川流域の橋本・伊都地方のまちまちが見渡せる。
同市が国の「農業用水水源地域保全対策」補助事業を活用して設置した。今年の「国城神社大祭」の際、60人に「水源地域と農業用水のつながりが理解できましたか」というアンケート用紙を配布したところ、回収できた58枚中54人が「理解できた」と答えている。
国城山は、そう高くない山だが、紀ノ川流域はまさに絶景。四季を通じて大勢のハイカーが訪れており、とくに双眼望遠鏡は、子どもたちに喜ばれている。
橋本市農林振興課の福田敦之・副主幹は「郷土のこと、紀ノ川のこと、流域の森林のことが、よくわかるので、大いに利用してください」と言っている。
写真(上)は新設された双眼望遠鏡で展望する家族連れら(中)は水源林の大切さをアピールする看板(下)は新設された双眼望遠鏡


更新日:2012年1月9日 月曜日 20:23

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