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絶景かな!国城山ハイク~野鳥の話、畑ごんぼ掘り
和歌山県橋本市の国城山(標高552メートル)で、このほど「野鳥観察・畑ごんぼ体験・ハイキング」(伊都・橋本げんきもん交流塾主催)が行われ、参加した市民ら約20人は初冬の古里展望、野鳥の話、畑ごんぼ掘りを楽しんだ。
一行は、橋本市清水の南海高野線・紀伊清水駅前を出発。ここから高低差470メートルの国城山まで、往復約8キロをハイキングした。登山の途中、沿道の柿畑の柿紅葉を眺めたり、植物に詳しい北村和夫さんから〝薬草〟や〝食べられる草〟などを教えてもらったりした。
国城神社では参拝の後、展望台から眼下を流れる紀ノ川や、流域のまちのすがた、パノラマ状の岩湧山、葛城山、金剛山などを展望。日本野鳥の会和歌山支部幹事の中西正和さんから〝サシバ(鷹の一種)の話〟を聴いた。
中西さんは、実物大のサシバの模型を見せながら、「国城山はサシバが一番よく見られる場所。なぜなら、ここは一番素晴らしい上昇気流が起きるところ。サシバは渡り鳥で、毎年10月ごろ、その上昇気流に乗って、うんと高い空までのぼり、そこから南の国へ滑空していく。野鳥ファンには名高い山なので、郷土の皆さんにもよく知ってほしい」と話した。
また、帰途は国城山の中腹の斜面(約2000平方メートル)で〝畑ごんぼ掘り〟があり、折からの小雨の中にもかかわらず、女性たちが果敢に挑戦。畑ごんぼは長さ約1メートルで、地質の硬さから、曲がりくねっていて、簡単には〝ごぼう抜き〟できない。それでも女性たちは、農具を使って、1人当たり3本前後を掘り起こしていた。
国城山とその周辺で植樹活動を進めている〝プロムナード国城〟代表の徳田勝治さんは「皆さんには、国城山の自然に親しんでもらえた」と喜び、「国城山は、紀伊清水駅から適度の距離と、高さがあり、登山の途中、振り返るたびに景色が変わるので、かいた汗以上に眺望を楽しめます。大都市・大阪からも近いし、家族連れなどにも手ごろなハイキングコースです」と自慢していた。
12月4日(日)には、午前11時から、西畑集会所で〝畑ごんぼ収穫祭〟がある。