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新・茅葺屋根50年ぶり♡堀越癪観音〜山茶花も綺麗

役行者ゆかりの堀越癪(しゃく)観音(和歌山県かつらぎ町堀越東谷)の茅葺屋根が50年ぶりに葺き替えられ、参拝・観光客を喜ばせている。

同院の本尊は秘仏・十一面観音像で、役行者が母の腹痛治癒のため彫塑し、寺名の「癪」(胸・腹の痛み)を治すという信仰が深い。

古びた庫裏(くり)の茅葺屋根は、橋本市柱本出身で合同会社・大西茅葺(東大阪市)の大西謙之(おおにし・よしゆき)代表(57)が、約4か月がかりで完成させた。

冬雲に覆われた12月4日、同院境内の大銀杏はすでに落葉しているが、樹医の治療で復活した山茶花の老樹(樹齢超200年=県指定文化財・天然記念物)は、綺麗に咲き誇っており、新しい茅葺屋根も瑞々しい。

同院へ車で登る山斜面でも、南方を見渡すと、高野山が遥かに霞み、紀の川手前の山々は、紅葉・黄葉の斑(まだら)模様に包まれている。

参拝・観光客は、「寒い」と言いながらも、スマホに新たな初冬風景を収めていた。堀越癪観音の掲示文には「牛歩でよい 心をたがやせ 深く耕してこそ 佳き稔りが訪れる」とあった。

写真(上)は葺き替え作業を終えた堀越癪観音の新しい茅葺屋根。写真(中)は綺麗に咲く山茶花。写真(下)は同観音近くの山斜面から南方に広がる山河の冬景色。


更新日:2021年12月5日 日曜日 00:00

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