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「寅の宝来」に幸せ祈念♡橋本・妙楽寺で飾紙作り

薬師如来坐像が50年ぶりに還坐した、和歌山県橋本市東家の真言律宗・妙楽寺=岩西彰真(いわにし・しょうしん)住職=で、来年の干支・寅(とら)の宝来飾紙(ほうらいかざりがみ)作りが行われた。

同寺仮本堂には、岩西住職が「寅の下絵」を用意。これは四国霊場第四十番札所・観自在寺の友人僧侶、三好温人(みよし・おんじん)師に描いてもらった見事な下絵である。

訪れた善男善女10数人は、先ず仮本堂に着座。保存先の同市郷土資料館から還坐した薬師如来坐像を仰いで、岩西住職とともに読経。

この後、カッターナイフを使って、来年の「無病息災」「世界平和」を祈りながら、下絵に沿って紙を寅の絵姿に切り抜いた。

「宝来飾紙」は、弘法大師・空海が「しめ縄」の代用にしたと言われ、同寺では平成25年(2013)秋から、宝来飾紙作りを開始、今年で9回目となる。

善男善女は「寅の宝来飾紙作りに丹精込めました」と笑顔でいっぱい。

岩西住職は「宝来飾紙は、仏間、床の間、玄関などに一年中お飾りするもので、古来より、家運を隆昌させ、魔を除き福を招く〆飾りとして慶ばれています。家内安全と無病息災を祈念して、お飾りください」と話していた。

なお、同寺の12月31日の「除夜の鐘」は、今年も昨年同様、午後1時〜同2時30分の〝真昼の鐘〟となる。

写真(上)は完成した寅の宝来飾紙を紹介する岩西住職の母・康子(やすこ)さん。写真(中、下)は寅の宝来飾紙作りに精魂こめる岩西住職と善男善女たち。


更新日:2021年12月2日 木曜日 00:00

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