ニュース & 話題
老松みごと!木製・階段楽し♪玉川峡やどり温泉近く
和歌山県橋本市宿の温泉宿泊施設「やどり温泉いやしの湯」付近の玉川峡(紀伊丹生川)から、高さ約20メートルの木製・階段がつづら折りに仮設され、山腹には見事な松や白梅、柑橘(かんきつ)も見られて、とくに子供連れの温泉客を喜ばせている。
この木製・階段(幅約1メートル)は、全体は木組みで、手すりは合成樹脂パイプ。足の踏み場は、すべて板で出来ていて、一歩一歩、滑り止めもある。現在、玉川から近くの宮山付近に向けて、道路建設中のため、その「う回路」として仮設されている。
この階段の上方に住む佐田肇(さだ・はじむ)さん(73)方の庭では、約250年生の松が力強く生育。佐田さんが松葉をきれいに剪定し、4月頃には幹に麦蘭(むぎらん)も咲く。近くの山腹では、柑橘がなり、白梅が咲いて、終日、野鳥の声が満ちあふれている。
昭和28年7月18日の紀州大水害の頃、この山里には8世帯約60人が生活。今は2世帯4人に減った。それでも、地元の人、ときどき里帰りする人が、草刈や畑づくり。自然はきれいに保たれている。
温泉客は、この珍しい木製・階段をのぼり、山里を散策して、玉川峡ならではの季節感を味わい、天然温泉や食事を楽しんでいる。
ここで生まれ育った「玉川峡愛好会」の上西進(うえにし・すすむ)代表は「最近はシカやイノシシに畑を荒らされて大変ですが、それだけに都会生活にはない、峡谷あり、山里ありの、いいところ。もうすぐ玉川峡の桜も開花するので、ぜひ、遊びに 来てください」と話していた。
「やどり温泉いやしの湯」の入浴料は大人610円、小人300円。営業日は金、土、日、月曜日と祝日。宿泊は金、土、日曜日。営業時間は午前11時~午後9時(最終入場は同8時) 。問い合わせは「やどり温泉いやしの湯」(電話=0736・32・8000)。
写真(上)は佐田さん方の見事な老松。写真(中)は玉川峡の新玉川橋から山里にのぼる仮設の木製・階段。写真(下)は「やどり温泉いやしの湯」近くの山里で満開の白梅。