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高野山・金剛峯寺へ精進野菜奉納♡山麓農家20種類
和歌山県橋本市の高野山麓農産物産地化協議会は、11月29日、昔ながらの民俗行事「雑事登(ぞうじのぼり)」の献上心で、高野山真言宗総本山・金剛峯寺に、新鮮な「高野山麓精進野菜」を奉納した。
奉納野菜は山麓の6農家が減農薬で栽培・収穫して、2つのカゴに盛った大根、白菜、ホウレン草、サトイモ、サツマイモ、ジャガイモ、ピーマン、ブロッコリー、ニンジン、キャベツ、白ゴマ、キュウリなど20種類(計20キロ)で、いずれも色形よく瑞々しい。
この「雑事登」とは、昔から高野山麓の農家が、野菜を担いで山路をよじ登り、農耕の出来ない高野山へ奉納。弘法大師・空海の廟前(びょぜん)に捧げた。僧侶は野菜の屑(くず)さえも重宝したと伝わる。
同協議会は、この貴重な歴史を基に地元野菜のブランド化を目指して市役所、農家、農協、販売店などで発足。精力的に減農薬・栽培に取り組み、今回の「雑事登」は4回目で、すでに山麓野菜は人気上昇中という。
この日、金剛峯寺で県・市・JA関係者ら約20人が着席。僧侶6人が読経・御法楽の後、協議会の笠原伸也(かさはら・しんや)生産部長と橋本市の北岡慶久(きたおか・よしひさ)経済推進部長が、金剛峯寺の今川泰伸(いまがわ・たいしん)宗務総長に奉納。感謝状を受け取った。
今川・宗務総長は「この精進野菜のブランド名が全国に届いて、皆様に喜ばれるよう、祈念しています」と話していた。
写真(上、中)は高野山・金剛峯寺で今川宗務総長に高野山麓精進野菜を贈呈する笠原・生産部長(向かって右)と北岡経済推進部長。写真(下)は奉納された見事な高野山麓精進野菜=左は今川宗務総長、右は笠原生産部長。
更新日:2021年11月30日 火曜日 00:00