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何とキイセンニンソウ!?橋本・紀の川〜皆の心潤す
キイセンニンソウ(紀伊仙人草)と思われる貴重な花が、今、和歌山県橋本市の紀の川堤防に咲いており、近くの高齢者交流施設「くにぎの郷」に飾られ、市民の心を潤している。
このセンニンソウの花びらは、直径約2センチ余りの大きさで、真っ白い4枚の花びらがひらく。普通のセンニンソウに比べて、葉の柄に節がなく分厚いことから、絶滅危惧種であるキイセンニンソウと見られている。
センニンソウは開花後、実の先々に羽毛状の毛が生えて、美しく風に舞い、分布していくことから、白髭(しらひげ)の仙人に例えて、そう名付けられたという。
その花が今、紀の川・南岸のサイクリングロード沿いで沢山咲いており、「くにぎの郷」運営委員会=瀧本浩邑(たきもと・ひろくに)委員長=の人たちが花瓶に活けて、同施設に飾っている。
同施設では多くの高齢者らが、「喫茶」「絵手紙」「写経」「川柳」「家庭麻雀」「カラオケ」などで楽しく交遊しており、今、この花が瑞々しい雰囲気を醸し出している。
フォトライターの北森久雄(きたもり・ひさお)さんは「キイセンニンソウならば、誠に貴重な植物なので、皆さんが大切に見守ってくれると思います」と話していた。
写真(上、中)は橋本市の紀の川堤防に咲いたキイセンニンソウと思われる花。写真(下)はその花が活けられた「くにぎの郷」の卓上風景。
更新日:2021年8月27日 金曜日 00:00