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トマト加工や電動三輪…♡紀北農芸高校で研究発表会
和歌山県かつらぎ町妙寺の県立紀北農芸高校で1月14日、生徒たちの農芸能力育成を目指す「課題研究発表会」が開かれた。3年生3学科の生徒代表が同校体育館で発表、2年生が聴講して、貴重な創造・研究心を伝えた。
この日、体育館に3年生と2年生の生徒計約160人がマスク掛け、手指消毒、3密注意で参集。
生産流通科は食品加工で「トマトソース製造〜トマト嫌い克服に向けて〜」や「和菓子の製造」をスクリーン映像で紹介した。
さらに環境工学科は「CAD製図を作成して、プレートガーダー模型の作成」や「競技コマと電動一輪車の制作・改良」、施設園芸科は「マメ科植物を使ったコンパニオンプランツ」や「ハーバリウムを作る〜再利用する花を使って〜」を発表した。
例えば最初の「トマトソース製造〜トマト嫌い克服に向けて〜」では、トマト嫌いの人でも食べられる加工品を作り、販売結果は10個売り切れの好成績。「今後は大量生産できるようにし、農芸ブランドにしたい」などと主張した。
また最後の「競技コマと電動一輪車の制作・改良」では、旋盤による素敵なコマ作りや、廃棄一輪車を電動式にし、さらに後輪を取り付けて電動三輪車に改良、ソーラーパネル充電にしたと説明した。
同校農場長の中谷薫(なかたに・かおる)教諭らは終始、発表状況を見守り、講評に立った長谷忠志(はせ・ただし)教頭は、研究成果を讃えるとともに、研究不足の点については、ずばり丁寧に指摘。「2年生はしっかり課題研究に取り組むように」と締めくくっていた。
写真(上、下)は紀北農芸高校の「課題研究発表会」風景。写真(中)は同校・環境工学科が改良した電動三輪車とソーラーパネル。