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二重の虹の橋、橋本駅ひとまたぎ~台風の置き土産?!
大型で強い台風10号が九州付近を北上した9月5日夕刻、和歌山県橋本市古佐田のJR・南海橋本駅の上空にジャンボな二重の虹が現れ、気づいた市民は「台風一過の空のこんな綺麗な虹を見たのは初めて」と、目をまん丸くしていた。
この日午後5時過ぎ、同市東家のJR和歌山線「高野街道」高架橋近くの高台に立つと、西日に照らされた曇り空に七色の虹が出現した。
虹の橋の右端は弘法大師・空海が仰いだという国城山系、左端は県立橋本高校のある陵山(みささぎやま)古墳で、大きく橋本駅をひとまたぎ。間もなくその上に2つ目の虹が架かった。
橋本のロゴマークは「虹の橋」。このまちは旧・高野街道と旧・大和街道の交差地点で、木喰応其上人(もくじきおうごしょうにん)が紀の川に架橋、舟運・塩市で栄えたことを象徴している。
買い物帰りの日本板画院・委員の板画家・巽好彦(たつみ・よしひこ)さん(85)は、「山河をひとまたぎする、二重の虹を見たのは、生まれて初めてです。台風の置き土産でしょうか、妻にも電話で知らせましたよ」と話していた。
写真(上)は橋本駅や紀の川をひとまたぎする二重の虹=左は橋本高校や陵山古墳、右は紀の川南岸の国城山系付近。写真(中)は橋本高校付近から立ちあがるジャンボな虹。写真(下)は雨傘を差し虹を見上げながら橋本駅へ向かう高校生たち。
更新日:2020年9月8日 火曜日 00:00