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初冬、虹の橋かかる♡葛城山脈〜ご高齢夫婦ほっと
立冬から5日目の11月11日、和歌山県九度山町の女人高野別格本山・慈尊院の裏山に立つと、眼下の紀の川の向こうに連なる葛城山系の尾根伝いに、大らかな「虹の橋」が架かり、珍しい初冬の詩情を繰り広げた。
午後1時頃の同地方の空は、分厚い雲に覆われ、その雲間から太陽が幾たびと照り翳り。慈尊院の裏山の紀の川フルーツライン(広域農道)から、北方を望むと淡い雨雲が葛城山系の山腹を東へ東へと走っている。
すると、中空の雲間から、さっと太陽がのぞいた途端、こんどは雨雲のしぶく、橋本市の三石山付近に「七色の虹」が出現して、京奈和自動車道の嵯峨谷川・架橋の空を飾っていた。
この「虹の橋」は、わずか10分程度で消えたが、たまたまマイカーを止めて、この情景を眺めたお年寄り夫婦は、「これまで、橋本駅近くの市街地から、何度となく虹を見上げたが、こんな高台から、しかもこの季節に、虹に出会えたのは初めて」と、その幸運ぶりを喜んでいた。
[冬の虹、俳句2句紹介]
涙眼をあやふくささふ冬の虹
(上田五千石)
指させばたちまち消ゆる冬の虹
(黛まどか)
写真は葛城山系の山脈にあらわれた冬の虹=慈尊院の裏山斜面を走る紀の川フルーツラインより。
更新日:2021年11月12日 金曜日 00:07