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こども園新設・3園統合へ♪橋本・子育て環境づくり
子供たちの教育環境を良くしようと、和歌山県橋本市は2月25日開会した市議会本会議で、公私連携型・認定こども園を新設する施設整備費など2億4392万円を含む、2020年度一般会計当初予算案(258億2500万円)を提案した。平木哲朗(ひらき・てつろう)市長は「子供たちが健やかに育ち、家族も働きやすいまちづくりを目指す」と言っている。
同市こども課の話によると、市内には現在、1978年(昭和53)開園の市立岸上保育園、翌年開園の柏原(かせばら)保育園、1982年(同57)開園の山田保育園があり、児童(0~5歳)数は岸上69人、柏原41人、山田26人となっている。
同市は今年3月末で柏原保育園を閉園し、同園の児童らは岸上、山田各保育園へ通園する。その後、柏原保育園の建物は撤去し、そこに3園統合の「山田さつきこども園」を新設、来年4月に開園する予定。
新園舎は鉄骨平屋約900平方㍍、園庭約1900平方㍍。市が敷地を無償提供する形で、社会福祉法人・寿翔栄会が既設の「学文路さつきこども園」とともに運営することになる。
平木市長は記者会見で「子育て世代の方々が、働きやすい住環境を整え、子供たちには健全に育ってほしい」と、こども園の新設・統合理由を説明した。
開園当初の岸上保育園で育った当時の子供たちは、今や42歳~47歳の中堅・社会人である。ふる里の3園には、思い出深い市民が多く、「今のうちに懐かしい園舎を見ておきたい」という声も出ている。
一方、老朽化が進んでいる児童発達支援事業所「たんぽぽ園」についても、同市は受け入れ定員の増員をめざして、園舎新築費など2億531万円を計上した。
写真(上)は来年3月末で閉園となる岸上保育園。写真(中)は今年3月末で閉園となる柏原保育園=来年4月「山田さつきこども園」に生まれかわる。写真(下)は来年3月末で閉園となる山田保育園。