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〝すみだこども園〟竣工~「子ら健やかに」誓う
和歌山県橋本市の東部地域の1保育園、4幼稚園を統合した和歌山県の認定こども園「すみだこども園」が、同市隅田町上兵庫267に完成し、2月26日、竣工式が行われた。4月1日から指定運営法人として、社会福祉法人「顕陽(けんよう)会」(米阪陽子理事長=九度山町)が運営する。
建物は、鉄骨平屋約1740平方メートル。国道24号わきの敷地(約6000平方メートル)北側部分に建てられ、南側部分に運動場(約1200平方メートル)や、駐車場などが設けられた。
建物の内訳は、遊戯室(274平方メートル)はじめ、子育て支援室、乳児室、ほふく室(1歳児)、2、3、4、5歳児保育室(3、4、5歳児は各2室)で、とくに広い木造りの廊下や、その屋根を支える太い丸柱、遊戯室の丸窓など、明るく楽しい建築美を見せている。
同園は、少子化の中、その時代に合った乳幼児の、健全な育成環境を目指し、すみだ保育園、恋野、兵庫、山内、隅田の各幼稚園を統合した。同市内の〝認定こども園〟としては、「高野口こども園」に次いで、2番目の開園となる。
「顕陽会」は、九度山町立九度山保育所の運営7年の実績があり、毎日のリズム運動と散歩、給食と食育、開放保育(地域の親子の交流)に力を入れ、地域に根ざした保育所として高く評価されている。すみだ保育園の運営指定期間は5年間となる。
この日、遊戯室で行われた竣工式には、県市議会、教育、行政、建設関係者ら約50人が出席。木下善之市長は、「この幼保一元化5年計画が、皆さんの協力で実現しました。こどもたちが生き生きと過ごせるようにお願いします」と挨拶。井上勝彦市議会議長、向井嘉久蔵、平木哲朗、岩田弘彦各県議が、県市議会人の立場から、こども園の素晴らしい運営を訴えた。
これを受けて、米阪理事長は「こどもたちを健やに、豊かな感情、創造性をはぐくみ、こどもや親御さんには、最善を尽くします」と誓った。また、木下市長は、同園に応接セットを寄贈した建設会社の乾芳之社長に感謝状を贈った。
この後、木下市長、井上議長、丸井佳子・橋本市教育委員長の3人がテープカットして完成を祝い、出席者が施設を内覧。「ふんだんに材木を使っている」「運動場がとても広い」「そこに山の風景が見える」などと話し合っていた。
写真(上)は完成した「すみだこども園」(丸柱が美しく廊下が広々としている)。写真(中)は、挨拶する「すみだこども園」の米阪理事長。写真(下)は竣工式で挨拶する木下市長と出席・来賓の皆さん。