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「ありがとう」電車105系♪JR橋本駅で写真展示

昭和~平成~令和と35年間にわたり、和歌山県・紀の川筋のJR和歌山線を走って、多くの乗降客に愛されてきた青緑色の電車「105系」が、9月末に引退するのを控えて、橋本市古佐田のJR橋本駅で、鉄道ファンらが撮影した「105系・写真展」が開かれている。近くに投票箱があり、乗降客らの投票数により「思い出の105系写真大賞」が決定する。同展は10月14日まで。投票は9月29日締切り。観覧無料。
この電車「105系」は昭和59年(1984)10月1日、それまで国鉄時代の常磐線(じょうばんせん)で東京中心に活躍した「103系」車両を改造して、電化した和歌山線で運行してきた。今年3月には新型電車「227系」の導入を開始、9月末には完全に入れ替わる予定。
橋本駅の「105系・写真展」は、同駅改札口外側の通路で開かれ、北側の壁に「~ありがとう 105系~橋本駅写真展」のポスターと、鉄道ファンが撮影・応募した52枚の105系カラー写真をナンバー入りで掲示。投票はナンバー記入の方式で、「思い出の105系写真大賞」は10月に発表される。
一方、南側の壁では、鉄道ファン10人でつくる「はしもと鉄道クラブ」の森本宏(もりもと・ひろむ)会長が「ありがとう105系」「和歌山線の歴史」「蒸気機関車から気動車へ」「気動車から電車へ」のタイトルで、自ら撮影した車両写真を掲示。明治~大正~昭和~平成~令和の同線概略を紹介している。
企画・展示した橋本駅の駅員らは「皆さん、楽しそうに写真をご覧になり、スマートフォンで撮影、投票してくれています」と話し、はしもと鉄道クラブ会員でフォトライターの北森久雄(きたもり・ひさお)さんは、「とくに大勢の沿線住民が長い間、105系のお世話になりました。青緑色の電車は、のどかな山河やまちの風景に溶け込んで、素敵な走りを見せてくれました」と、引退を惜しんでいた。
写真(上)は虹の大橋の下を橋本駅に進むJR和歌山線の105系車両=令和元年7月26日夕刻、本紙掲載・記録写真より。写真(下)はJR・隅田駅で交差する105系・電車=本紙撮影(上・下の写真はいずれも出展写真ではありません)。写真(中)は橋本駅に掲示された「ありがとう 105系」ポスター。


更新日:2019年9月27日 金曜日 00:00

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