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祝・改元「お召列車 写真展」♪橋本駅ゆかいな図書館
はしもと鉄道クラブ(和歌山県橋本市)主催の祝・改元「お召列車 写真展」が4月5日、同市古佐田のJR・橋本駅(改札口外)のゆかいな図書館で始まった。今月30日の今上天皇ご退位、5月1日の皇太子殿下ご即位、令和元年スタートを控えて、同鉄道クラブの森本宏(もりもと・ひろむ)会長は「かつてJR和歌山線や南海高野線を走った、お召列車の素晴らしい情景を懐かしんでほしい」と言っている。4月30日(火)まで。入館・観覧無料。
展示写真は森本会長や会員らが撮影した昭和・平成時代の計19点(B4判サイズ)で、記念入場券なども加え、館内の卓上と壁面に飾られている。
例えば、昭和52年(1977)4月19日、昭和天皇は高野山・御行幸(ごぎょうこう)の後、橋本駅から和歌山線・奈良線経由でご帰京。その時のお召列車が橋本駅構内で輝いている。平成24年(2012)10月撮影の東京駅でのお召列車は、車体の菊のご紋がまぶしく、車窓からは今上天皇・皇后両陛下の語り合われるご様子が見える=いずれも森本会長・所蔵。
同鉄道クラブでは、「お召列車1号は明治5年の鉄道開業日、明治天皇のご臨席を仰いで運転された」「明治天皇、大正天皇、戦前戦中の昭和天皇は、現人神(あらひとがみ)として崇(あが)められ、運転時の沿線には憲兵、兵士、警察官が配置された」「戦後の昭和天皇、今上天皇はお召専用列車だけでなく、貴賓列車や新幹線、自動車、航空機のご利用が多くなり、身近に奉送迎できるようになった」と説明している。
森本会長は、写真展に協力した「ゆかいな図書館」の阪口繁昭(さかぐち・しげあき)世話人代表に謝辞を述べるとともに、「今上陛下は『国民に身近な皇室でありたい』とのご意向で、一般車両をよくご利用されました。今後、令和時代のお召列車が、どのように変わっていくのか、大変興味があります」と話していた。
写真(上)は橋本駅のゆかいな図書館で開幕した祝・改元「お召列車 写真展」=中央は森本会長。写真(中)はE665系特別車両で語り合う今上天皇・皇后両陛下=平成24年10月、東京駅で=森本会長所蔵。写真(下)は4種類の特別奉送迎入場券。