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丹生都比売神社の壁画寄贈♪妙寺駅舎に紀の川高校生

来春3月に閉校する和歌山県かつらぎ町新田の県立紀の川高校=笠松勝美(かさまつ・かつみ)校長=は、これまで半世紀にわたり、通学の世話になってきたJR和歌山線に感謝の心を込めて、同町の世界遺産・丹生都比売(にうつひめ)神社を表した大きな壁画を制作し、9月1日、同町所有管理のJR妙寺駅・駅舎に寄贈・掲示した。
同校は昭和42年(1967)に創立。定時制(昼・夜)と通信制で、生徒数は計253人。来年3月閉校し、在校生は橋本市高野口町の県立伊都中央高校へ移る。
この日、笠松校長や同校定時制・生徒会の西本征矢(にしもと・まさや)会長、西迴泰雅(にしの・やすまさ)副会長、西本至織(にしもと・しおり)書記=いずれも4年生=の3役員と、坂本純一(さかもと・じゅんいち)駅長(妙寺駅を含む和歌山線の船戸~橋本~大和二見間の駅長兼務)、かつらぎ町の豊岡博行(とよおか・ひろゆき)副町長、丹生都比売神社の丹生晃市(にう・こういち)宮司らが参集して、全員で除幕した。
丹生都比売神社の壁画は縦88センチ、横250センチの大きさ。西本生徒会長ら定時制・美術選択生ら25人が、約1年がかりで制作。同神社のイラスト(設計図)を描いたボード上に、赤や青など8色の丸形シール(直径8ミリ)6万3000枚を貼りあわせて完成させた。
壁画の正面には同神社本殿を控えた朱塗りの楼門が輝き、境内右側には手水舎(てみずしゃ)が自然な姿で点描され、普通の絵画とは違った、清々しい情趣(おもむき)を呈している。
除幕の後、妙寺駅・駅舎の入口上に掲示された丹生都比売神社の壁画の下で、笠松校長は挨拶の中で、昨年6月にJR西日本和歌山支社長の講演を聴いて、初めて和歌山線活性化団体「ワカカツ」の存在を知り、「ワカカツ」の快諾を得て壁画寄贈に至ったことを説明した。
丹生宮司は「楼門も手水舎も、見事に表現されています」と、丹精こもる作品を讃え、豊岡・副町長は「丹生都比売神社や丹生酒殿神社、三谷坂、平和祈念像などは、町の観光スポットです。紀の川高校のお陰で、丹生都比売神社の素晴らしさを、乗降客の皆様に見てもらえます」と謝辞を述べた。
西本・生徒会長は「壁画制作は大変でしたが、最高の出来栄えだと思います。この約50年間、先輩から後輩へ、大変お世話になってきたJR和歌山線・妙寺駅です。お礼に世界遺産・丹生都比売神社の作品を寄贈し、それを当駅で皆さんに見ていただけることが、とてもうれしいです」と話していた。
写真(上)は大きな壁画を除幕した瞬間の紀の川高校・生徒会役員やJR和歌山線関係者ら。写真(中)は妙寺駅・駅舎に飾られた丹生都比売神社の壁画。写真(下)はJR妙寺駅の駅舎入口で紀の川高校・生徒会役員や関係者の記念撮影。


更新日:2017年9月2日 土曜日 00:00

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