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がん克服へ「生命の授業」♪梅村医師15小学校巡回

子供たちに「がん(癌)の正しい知識」を伝え、家族への啓発を目指す、和歌山県橋本市の医療法人南労会・紀和病院の医師・看護師による、県内初の「紀和学校~生命(いのち)の授業~」が、6月29日、同市立高野口小学校で開かれた。
紀和病院、橋本市、同市教委の共催。昨年、一部の小学校で「開講」したところ、保護者や教育関係者から「子供、家族の命を守る、素晴らしい授業」と評価され、平成28年度中は、小学校15校の6年生児童を対象に順次開講されることになった。
この日、高野口小学校で「授業参観方式」で開講。児童43人が6班に分かれて着席。お母さんやお父さんら約30人が後部座席や廊下側の窓から参観した。
紀和病院「紀和ブレスト(乳腺)センター」長・梅村定司(うめむら・ていじ)医師が、スライドを使って、やさしく児童らに語りかけ、看護師らがサポートした。
梅村医師は先ず「人間の体は約60兆個もの細胞で出来ている。そこに毎日約5000個のがん細胞が生まれるが、これをNK細胞(ナチュラルキラー)が、すべて退治してくれている」と切り出し、「それでも日本人は、一生のうち2人に1人は、がんになる可能性がある」と説明。
さらに、茶の間のテレビでお馴染みの人気歌手や、人気タレントなどの顔写真を映し出し、それぞれが患った「がんの名前」を紹介。子供たちが目を見開いて、話に傾注したところで、「死因で多いのは胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、前立せんがん」の順と断言。「その原因の70%は、ピロリ菌や塩分、たばこ、酒などです」と強調。つまり「たばこをやめたり、酒をひかえたり、生活習慣を改め、適度な運動をして、楽しく生活することが大切」と教えた。
そのうえで、「早期検診で、がんが発見されれば、ほとんどの生命は助かる。毎年1回程度の検診が大切。お父さんやお母さんに、ぜひ、教えてあげてね」と頼み、「それでも家族ががんを患った場合は、体をなでたり、友達のことを話したり、やさしく接してあげてほしい」と諭した。
途中、子供たちは、各班ごとに「がん問題にどう向き合えばいいか」をテーマにグループトークを実施。各班代表が意見をまとめて、「早期検診を心掛ける。食事は塩分を少なく、たばこはやめ、酒はひかえる」「家族には早期検診と適度な運動をするように話す」などと発表すると、参観者から拍手が起き、梅村医師は「正解です」と笑顔で応えた。
担任の薗田修平教諭は「皆さん、とてもいい勉強になりましたね」と話し、児童全員を起立させ、「ありがとうございました」と、口を揃えて、礼を述べていた。
森下真由(もりした・まゆ)さん(12)は「がんという病気の原因や、どうすればがんにかからずに済むかなど、よくわかりました。お父さんやお母さんと一緒に食生活に気を付け、しっかり運動もしたいです」と、元気よく感想を話していた。
写真(上)は高野口小学校6年生児童に「がん」についてわかりやすく説明する梅村医師。写真(中)は梅村医師の前でグループトークする児童たち。写真(下)はグループトーク後の意見発表の風景。

更新日:2016年6月30日 木曜日 00:00

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