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橋本バイパス・快適走行♪全線4車線化・開通
世界遺産・高野山参拝の表玄関ルート、和歌山県橋本市の国道371号「橋本バイパス」全線4車線化工事が完了し、9月23日、供用を開始した。昨年6月に暫定2車線で開通して以来、1年3か月ぶりの全線4車線開通で、市民は「高野山麓のまち・橋本で、食事やショッピングも楽しんでほしてい」と活況を期待している。
大阪方面から高野山へ通じるメインルートの一部「橋本バイパス」は、橋本市東家(京奈和自動車道・橋本IC)~橋本市三石台(市道・慶賀野・垂井線)間約3キロのコースで、この日、全線4車線(両側に自転車道・歩道付き)が供用開始された。
先ず、京奈和道・橋本IC方面から三石台方面に向けて走ると、最後まで残っていた南海高野線・御幸辻駅の西側一帯の4車線化工事が完了し、2車線から4車線へ、ぱっと視界が開けて快適走行。今度は三石台方面から高野山方面に走ると、車の停滞など全くないスムーズな流れ。
そのまま直進し、橋本ICを過ぎ、国道24号を横断、紀の川・橋本高野橋を渡り、さらに直進。山越えルートの紀の川フルーツラインを登ると、眼下には今走ってきた「橋本バイパス」周辺の町並みや、紀の川流域の家々の風景がひろがる。
道沿いの産直市場「くにぎ広場」では、県外ナンバーの車やオートバイが次々と止まり、橋本名産の柿や野菜、柿の葉寿司などを買い求めていた。
一方、すでに事業化され、大阪・和歌山の両府県間を貫いて「橋本バイパス」につながる国道371号「新紀見トンネル」(仮称=上下各1車線、長さ約2・1キロ)の新設工事も、5年後の完成を目指している。
橋本市観光協会の畑野富雄(はたの・とみお)会長(橋本商工会議所会頭)は、「橋本バイパスの4車線化で、走行がスムーズになりました。さらに山越えのフルーツラインを走れば、見晴しがいいので、高野山参拝の皆さんに、快適ドライブを楽しんでもらえます。橋本には国宝・人物画像鏡が伝わる隅田八幡神社や、万葉人が往来した落合川・飛び越え石などの名所も多い。今は新紀見トンネル開通が待ち遠しいです」と話していた。
写真(上)は4車線化工事が完成・供用開始した橋本バイパスの南海高野線・御幸辻駅西側。写真(中)は全線4車線が開通した橋本バイパス=向うは三石台の高層住宅。写真(下)は4車線化で快適走行となった橋本バイパス=御幸辻から高野山方面向き。