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和歌山城も金剛峯寺も御近所に♪京奈和道全通で活気

和歌山県橋本市の京奈和自動車道・橋本東IC(インターチェンジ)~和歌山市の和歌山JCT(ジャンクション)間(29・1キロ)の県内道路が全通して1か月余りーー。通勤ドライバーもトラック運転手も「橋本東ICから和歌山JCTまで、わずか30数分で走れる」と大喜びだ。
京奈和道は3月18日、岩出根来IC(インターチェンジ=和歌山県岩出市)~和歌山JCT(ジャンクション=和歌山市)=6・5キロ=の「和歌山西道路」が開通。すでに開通済みの橋本東IC~岩出根来ICの「和歌山東道路」とつながり、県内道路が全通した。
また、4月1日には京奈和道・かつらぎ西ICが、一部県道を経て同町平~大阪府和泉市父鬼町間の国道480号「鍋谷峠道路」(4・1キロ)とその延長ルート「父鬼バイパス」(父鬼町~大野町延長2・8キロ)が開通。橋本市から和歌山市だけでなく、和泉市からかつらぎ町経由で和歌山市へも簡単に往来できるようになった。
京奈和道は全線無料だが、岩出根来ICで降りずに、そのまま阪和自動車道・和歌山JCTに乗り入れると有料になる。例えば、和歌山JCT~阪和自動車道・和歌山北IC=290円、和歌山IC=340円、同JCT~南紀田辺IC=2450円、同JCT~泉佐野りんくうJCT=740円。
京奈和道の利用ドライバーによると、橋本東ICから岩出根来ICまでの所用時間は約30分、そこから国道など一般道を走ると、阪和自動車道・和歌山IC付近まで約30分、合わせて1時間余りを要したが、今は橋本東ICから和歌山ICまで片道35~40分程度で往来できるという。
そこで早くも〝五月晴れ〟の4月23日、橋本ICから和歌山ICに向って走ると、右手は新緑の和泉山脈。左手は大河ドラマ「真田丸」で脚光を浴びた真田幸村ゆかりの九度山の町並み、1700年の歴史を持つ丹生都比売神社のある山々、万葉集に詠まれた紀の川や妹背山(いもせやま)などが、万緑に包まれたまま展開する。
岩出根来ICから、そのまま直進して、阪和自動車道・和歌山JCTの入口をくぐると、間もなく直進は阪和自動車道の白浜方面行き、左車線に入ると道路は直進車線を大きくまたいで大阪方面へ走ることになる。
直進すると左手に紀伊小倉、岩橋千塚、紀三井寺の山々、右手前方には和歌山城のある市街地が、パノラマ状に広がり、やがて和歌山北IC(紀の川右岸)や和歌山IC(同川南岸)に到着する。さすがに交通量は多く、いわば〝行列走行〟となるが、もちろん信号機もなく、わずか30数分という夢のような速さである。
一般道に降りて、徳川御三家の紀州・和歌山城を見上げると、天守閣も石垣も濠も、すべてが葉桜や楠若葉などの新緑に覆われている。それは橋本・伊都地方のすぐ近くに和歌山城があるという、御近所感覚である。
京奈和道を走る多くのドライバーは、「通勤や物資輸送が便利になっただけでなく、高野山真言宗総本山・金剛峯寺も、産直市場も、喫茶・レストランも、すべて御近所になった」と感激。「元気に働き、活発に交流し、楽しく観光地を巡りたい」などと口々に話している。
写真(上)は京奈和自動車道・岩出根来ICから直進した和歌山JCT料金所付近。写真(中)は京奈和自動車道と阪和自動車道の和歌山JTC=直進車線は白浜方面、その上を右にカーブして超えるのは大阪方面行き。写真写真(下)は橋本からも御近所のようになった新緑の和歌山城。


更新日:2017年4月24日 月曜日 00:00

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