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郷土の盆踊り・次世代継承を誓う~初のシンポジウム

和歌山県橋本・伊都地方に伝わる盆踊り音頭「やっちょんまかせ」(作詞・作曲・製作年代不詳)と地域の未来について考える、初のシンポジウム「〝やっちょんまかせ〟の未来を語る」が、同県かつらぎ町のかつらぎ総合文化会館AVホールで開かれ、全員、郷土の盆踊りを盛り上げ、次世代へ継承しようと誓った。

シンポジウムのコーディネーターは県教委文化遺産課の蘇理剛志(そり・つよし)さん、コメンテーターは橋本市文化財保護審議委員会委員長の宮本佳典(みやもと・よしのり)さん、パネリストは県立紀北青少年の家運営協議会会長・松岡脩平(まつおか・しゅうへい)さん、橋本市盆踊り連絡協議会会長の松本宇市(まつもと・ういち)さん、盆踊り音頭伝承者・大倉美邦(おおくら・みほう)さん、三谷笹踊り保存会会長・森田邦男(もりた・くにお)さんが務めた。

初めに蘇理さんが「盆踊りは昔、お堂の中、次にお寺の境内の櫓(やぐら)の周り、さらに公民館の駐車場と、場所を変えて、続けられてきた」などの要旨を説明。自ら取材撮影した「三谷の笹踊り」を上映して、笹を取り巻く踊り子8人が、笹に向って祈るように踊る光景などを鑑賞した。

パネルディスカッションでは、松岡さんが、紀北青少年の家(かつらぎ町)で40年間、毎夏、続けてきた盆踊り「仲間と踊ろう 郷土の夕べ」について述懐。

昭和51年(1976)に「やっちょんまかせ」(作詞・作曲、製作年代不詳)を歌・大倉一磨(おおくら・かずま)さん、太鼓・中谷竹久(なかたに・たけひさ)さん、「かわさきおどり」(同)を歌・金田たつえさん、太鼓、三味線、囃子、クラリネット入りでレコーディングした経緯があり、「大倉先生が音頭をとってくれて、金田さんが協力してくれたお陰。この盆踊り大会を仕掛けてよかった」と所感を述べた。

松本さんは「昭和60年頃から、橋本音頭を広めようと、小学校や保育園の運動会で、職員も子供も踊りました。今では、市内のほとんどの福祉施設で盆踊りが盛んに行われています」と、その広がりぶりを紹介した。

音頭取り・大倉一磨さんの一人娘である大倉さんは、「やっちょんまかせは、私の祖祖母が86歳の時に書き残してくれたもので、それを父が歌ってくれました。父の引退後、今は、私の声も太くなり、父に近づいたので、いけるかな…と思っています」と明るく話した。

最後に松岡さんが「仲間と踊ろう 郷土の夕べ」について、「まだまだ50回まで、出来る間は続けたい」と強調すると、松本さんは「もっと会員を増やし、踊れる曲も増やして、楽しみたい」と応え、森田さんは「共に仲良く踊ろうと、呼びかければ続けていける、頑張りたい」ときっぱり。宮本さんも「皆の力を合わせて盆踊りを残したい」と話した後、蘇理さんが「若い人たちと共に盛り上げて行こう」と締めくくった。

写真(上、下)はコーディターやパネリストの皆さん。写真(中)はコーディネーターの蘇理さん=写真はいずれも高崎正紀さん撮影。

更新日:2014年10月1日 水曜日 00:00

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