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橋本市長に平木さん初当選~「誠実・公平」誓う
任期満了に伴う和歌山県橋本市長選挙、和歌山県議補選(欠員2)、橋本市議補選(欠員4)の〝トリプル選挙〟は、3月16日、同市内46投票所で行われ、午後9時半から橋本市民会館で即日開票の結果、市長選は無所属新人で前県議の平木哲朗(ひらき・てつろう)さん(56)が、無所属新人で前県議の岩田弘彦(いわた・ひろひこ)さん(54)を破り、初当選した。
市長選の当日有権者数は54231人で投票率58・98%(前回54・83%)、県議補選が同54233人で同58・94%(平成23年4月=55・46%)、市議補選54231人、同58・91%(同=63・99%)だった。
市長選開票結果(選管確定)=23時35分
当選16683平木哲朗56無所属新
14500岩田弘彦54無所属新
午後11時半、平木さん「当選確実」の一報が、同市市脇の選挙事務所に入ると、事務所北側の祝賀会場に集まった大勢の支持者は大歓声。「明日の橋本市政」を託す平木さんを、山田正彦・県議会議長、石橋英和・市議会議長ら県議、市議、近隣の町長らが拍手で迎えた。
先ず、藤形好章(ふじかた・よしふみ)選挙事務長が「平木さんの誠実さと市政への熱意が認められた」と挨拶。小椋勝保(おぐら・かつやす)後援会長が「感謝、感謝、感謝です」と謝辞を述べた。4月1日に任期満了の木下善之・橋本市長は「万が一勝てなかったら、もう一度、私が出ようと思っていた。見事、当選したので、あとは書類を引き継ぐだけ」と支持者を笑わせた。
花束贈呈の後、平木さんは「出陣式の時もそうでしたが、きょうも泣きだしそうです。がんばります、ありがとうございました」と、貴子(たかこ)夫人とともに深々とお辞儀すると、大きな拍手が起きた。石橋・市議会議長の発声で乾杯、深夜まで歓談した。
平木さんは、先の「橋本市長選公開討論会」(一般社団法人・伊都青年会議所 同実行委員会主催)で、コーディネーターを務めた足立基浩(あだち・もとひろ)・和歌山大学経済学部教授の質問に、次のように述べている。
▽橋本を元気なまちにしたい。間もなく合併特例債の償還も始まるので、財政運営を安定させたい。企業誘致、立地開発を進めたい。未来の子供たちのために、知恵をしぼりたい。
▽医療・福祉問題は、医師の確保、在宅医療・介護も大切。公共交通を守り、移動・買い物支援が必要。安心して医療・介護を受けられるようにしたい。
▽教育問題は、子供たちに学力、体力をつける。小学校から英語教育を実施、橋本は数学者・岡潔のまちなので、数学日本一も目指したい。土曜日は学校を地域に開放し、スクールボランティアに教育をお願いしたい。
▽行政改革には人件費、事務費、既存事業、補助金の効果などを、聖域なく見直す。職員のプロフェッショナル精神で、仕事の能率化を考える。
平木さんのプロフィール=近畿大学商経学部を卒業。スーパーマーケットなど民間企業に務めた後、市議、県議、橋本商工会議所顧問などを歴任。3人の娘さんは独立し、現在、同市矢倉脇で、妻との2人暮らし。
また、県議補選は無所属新人で会社員の中本浩精(なかもと・こうせい)さん(52)と、自民新人で理容師の上田良治(うえだ・りようじ)さん(51)が初当選。
市議補選は、いずれも新人の無所属で情報通信業の坂口親宏さん(53)、無所属で自動車販売業の小西政宏さん(26)、無所属で繊維機械販売業の今城敏仁さん(64)、共産で党市委員会副委員長の高本勝次さん(63)が当選した。
県議補選、市議補選の開票結果(選管確定)
<県議>(得票順)
当選10641中本浩精52無所属新
当選8139上田良治51無所属新
6079富岡清彦65共産新
5923滝洋一51無所属新
<市議>(得票順)
当選9420坂口親宏53無所属新
当選5476小西政宏26無所属新
当選4351今城敏仁64無所属新
当選3861高本勝次63共産新
3704栄林三郎68無所属元
2872木地茂典60無所属新
写真(上)は橋下市長選で当選を果たし、花束を抱いて挨拶する平木さん=左は貴子夫人。写真(中)は現職の木下善之市長と喜びの握手を交わす平木さん。写真(下)は〝トリプル選挙〟で熱気に包まれた橋本市民会館内の開票風景。