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ひょうたんの光で宇宙体感〜山口さん紙遊苑に展示

〝ひょうたんランプ〟作家の山口洋子さんの作品を集めた「ひょうたんランプCОSMОS展」が、5月3日、和歌山県九度山町慈尊院746の6の紀州高野紙伝承体験資料館「紙遊苑」で始まった。同苑での開催は初めてで、山口さんは「幻想的な〝ひょうたんランプ〟の光陰の中で、静かに自分と向き合ってください」と、来場を呼びかけている。5日(日)まで。入場無料。
〝ひょうたんランプ〟は、乾燥させたひょうたんにドリルで大小・無数の穴をあけ、自由自在に模様を描いた後、内部に光源を入れると、まばゆいばかりの光彩を放つ、独自のランプ作品。
「紙遊苑」は高野山真言宗・勝利寺の一角で、木造平屋の萱葺き屋根の建物内にあり、高野紙の紙漉(す)き風景のジオラマや、九度山の真田凧(たこ)などを常設展示。門長屋風の建物では紙漉(す)き体験もできる。
今回の〝ひょうたんランプ展〟は、最長約1メートル、最短15センチの作品31点を出展。来苑者が廊下を歩き、一歩部屋に足を踏み入れると、白壁、紙障子、畳敷きの室内は、ひょうたんランプの光彩で、異空間を形作っている。
ある〝ひょうたんランプ〟は、無数の穴から光彩を放ち、白壁に落としたその陰影は、まるでクジャクが大きく羽根を広げたような美しさ。
また、星形の窓のある〝スタードーム〟には、ひょうたんランプを掲げたほか、チベット・僧侶の鉦と鉦叩きが置かれている。
訪れる人たちは、山口さんの案内で、展示された〝ひょうたんランプ〟を見渡したり、ドーム内に座って瞑想したり。あわただしい日常生活の雑念から、しばらくは解放されている様子。
山口さんは「〝ひょうたんランプ〟はインテリアとしても好評を得ていますが、ぜひ、この機会に幻想の宇宙を体感しにいらしてください」と言っている。
時間は午前9時から午後5時まで。〝ひょうたんランプ〟の山口洋子さんについてのネット検索は「YOKO堂」で。問い合わせは山口さん(電話0736・37・5245)。
一方、「紙遊苑」では、民芸和凧展」も開催中で、真田幸村ら親子3代や真田10勇士を描いた真田凧、世界遺産・丹生官省符神社所蔵の獅子頭凧など約110点を展示している。
同展は12日(日)まで。但し7日(火)は休苑。
問い合わせは九度山町教育委員会の中野さん(電話0736・54・2019)。
写真(下)は独特の宇宙を体感させる〝ひょうたんランプ展〟の会場。写真(中)は静かに瞑想できるひょうたんラン゜のスタードーム。写真(下)は白壁にクジャクが羽根を広げたような陰影を落とす〝ひょうたんランプ。


更新日:2013年5月4日 土曜日 02:13

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