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連載「橋本を彫る~巽好彦の世界~」その⑤

《東家の堀江家》
伊勢街道に沿って、今も江戸の名残をとどめる東家の町並み。その中の、ひときわ大きな長屋門は、大庄屋をつとめた堀江家。いつの時代に建てられたのかは知らないが、いつも思うことは、かつて古(いにしえ)の人たちが、この道を行き交い、この門をくぐった人たちの思いは、どんな世界であったのだろうか。東家の町並みも、いつしか姿を変え、軒先の低い虫篭造りの窓の家も、少なくなっている。どこか懐かしい、街道の雰囲気の漂う町並みです。
《ふる里の駅 橋本駅》
ここは橋本のまちの玄関。黒い煙をはき、動輪をゆるがし、力強く客車を引っぱる機関車が走った時代も、今は遠い彼方。汽車から電車へ。駅舎も駅前も、ともに姿を変えた。行き交う人も、新しい住民も加わり、その顔も変わる。ホームをまたぐ陸橋だけが、かつての橋本駅の歴史を語るべく、姿を変えて今に残る。旅立つ人、帰る人、それぞれの思いをもって、改札口を通る。この駅も平成23年春、バリアフリー化工事で、すっかり姿を変えていいる。
《岸上の照光寺》
岸上の家並みの中で、ひときわ目立つ大きなお寺の屋根が二つ。その一つの照光寺さんの本堂は、橋本地方の木造建築物としては最大級のもの。流れる大屋根の勾配の美しさは、観る者の心をとらえる。信仰を通して、この建物に込められた、先人たちの大きな力。絵心を誘われはしたものの、その職人技の見事さに、ただただ圧倒された次第。
(木板画・文=日本板画院同人・巽好彦さん)
写真(上)は東家の堀江家。写真(中)は、ふる里の駅・橋本駅。写真(下)は岸上の照光寺。

更新日:2013年1月5日 土曜日 06:34

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