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心込め〝輪禍注意〟を置石に…橋本高校野球部員ら
和歌山県橋本市の県立橋本高校野球部員18人は9月13日、同市古佐田区民会館で、ラグビーボール大ぐらいの置石(おきいし)に、交通安全標語やイラストを描き、JR・南海橋本駅前の通路わきに並べて、市民が交通事故に遭わないよう訴えた。
野球部選手15人と女子マネジャー3人が放課後、同会館に集合。先ず、橋本駅前交番所の井口正士所長が野球部員に「貴重な時間をありがとう。心を込めて描いてください」と挨拶。同市山田の元商業デザイナー小林由美子さんが「人は最初にイラストに注目しますから、初めにイラストを描き、その後に標語を書けばいいと思います」と指導。
野球部員たちは、それに従い、テーブル上に置かれた、白い塗料で塗られた石72個と、レンガ25個に、全国交通安全協会の〝交通安全標語・入選作品〟のイラストと標語をマジックで描いた。
とくに今回は、高齢者向けに、「反射材あなたの命の守り札」という標語や、反射材を着用して歩く高齢者の姿を描き、子ども向けには「まあだだよ信号青でも右左」という標語と、子どもが目を見開いて手を上げ、横断歩道を渡っている姿などを描いた。
これらの置石は、さっそく1輪車で運ばれ、橋本駅前の通路わきに並べられると、通勤通学の人たちは横目で見ながら、「よく描けている」「きっと車に注意する」などと呟く。野球部の西山直輝主将(2年生)は「この経験は2度目です。置石を見た人が、車に注意するようになり、それで命が救われたとしたら、とてもうれしいです」と話した。
写真(上)は小林さんの指導で置石に交通安全啓発のイラストを描く橋本高校野球部員ら。写真(中)は交通安全の標語やイラストを描いた置石。写真(下)は交通安全を祈りながらイラストを描く橋本高校野球部マネジャーら。