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〝きゅうり加持〟で猛暑克服…27日、橋本の妙楽寺

無病息災で猛暑を乗り切る「きゅうり加持(かじ)」の祈祷(きとう)が、7月27日午後7時から、和歌山県橋本市東家3丁目3の24、妙楽寺(岩西彰真住職)で行われる。
加持とは神仏のご加護=ご利益(りやく)=、祈祷とは神仏に呪文(じゅもん)を唱えて祈ることで、「きゅうり加持」の祈祷は、土用丑(どよううし)=7月20~23日=に、きゅうりを人の体に見立てて、不動明王に供え、無病息災を念じること。
同寺の伝統行事〝きゅうり加持〟は、1931年(昭和6)ごろら途絶えていたが、岩西住職が昨年、同寺責任役員の協力を得て復活させた。
当日は、参加者が各自、数本のきゅうりを持参して、紙に自分や家族、友人らの氏名、年齢、病名などを記入。岩上住職が、きゅうりに切り込みを入れて、お札をはさみ、願文を書いた紙をきゅうりに巻きつけて仏前に供え、無病息災や病気治癒を祈る。加持祈祷したきゅうりは、自宅に持ち帰り、約1週間後に庭に埋める。
岩西住職は〝加持祈祷〟について「弘法大師は、嵯峨天皇が病気になられたとき『謹んで神水一瓶を加持して、且(また)弟子の沙弥真朗を勒(ろく)して奉進せしめ、願わくは薬石を添え不祥を除却したまえ』(心から加持祈祷した水を、若い僧侶に持たせ、その水でお薬を飲んでもらい、病気を治していただくように)と言われました」と、その古い歴史を説明している。
〝きゅうり加持〟祈祷料は、きゅうり1本につき300円。
写真(上)は古い歴史を感じさせる妙楽寺山門。写真(中、下)は昨年の〝きゅうり加持〟の風景。


更新日:2012年7月23日 月曜日 20:14

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