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生きた化石・カブトエビ生息…水田の安全を証明

〝生きた化石〟と言われる「カブトエビ」が、和歌山県橋本市柏原で自然農法を行っている「まるやま農園」=丸山惠弘さん(71)経営=の水田で数多く発見され、市民の間で「やっぱり無農薬の田んぼは素晴らしい」と、話題になっている。
この水田は約1500平方メートル。丸山さんは、平成13年(2011)から同農園を経営。この田んぼは最初の1年間、黒豆の無農薬栽培を行った後、翌年、水田に切り替えたところ、その夏には、もうカブトエビが現れたという。
今年も山田川や池から引水し、6月10日に田植えを行ったところ、数日後には水田の中は、体長1~3センチのカブトエビでいっぱい。
郷土の自然環境問題に取り組んでいる石川純二さん(玉川漁協組・環境委員長)は、このほど、水草に覆われた水を、網ですくったところ、体長約3センチのカブトエビが入っていた。水草を手で分けると、大小とり混ぜて、沢山のカブトエビが泳いでいている。石川さんは「このぶんだと、無数に生息していますね。あちこち見て回りますが、農薬を散布している水田には、絶対に生息していませんね」と話した。
丸山さんは「私は、健康にいい、安全安心の農産物を、消費者に届けたくて、手押しの草取り機や、直接、両手を使って、除草しています。カブトエビが沢山いるということは、農産物が安全安心だという証明だと思います」と、にっこり笑った。
写真(上)は、丸山さんの水田に棲息しているカブトエビ。写真(中)は水田に網を入れる石川さん。写真(下)は水草と一緒に網にかかったカブトエビ。


更新日:2012年6月27日 水曜日 15:23

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