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大掃除の雑草リサイクル~東又さん自然農法に活用

生ごみ堆肥(たいひ)を使った野菜作りに取り組んでいる和歌山県橋本市東家の東家水利組合長で米穀店経営・東又良一(ひがしまた・りょういち)さん(77)は、5月11日、今度は「東家区一斉大掃除」で集まった雑草を早速リサイクル、自然農法に生かす作業を始めた。東又さんは「野焼きは(廃棄物処理法で)禁止されているので、できれば畑で有効に活用したい。雑草は枯れれば土に帰るので、土壌づくりに役立つと思います」と話した。

この日、東家区と東家水利組合主催の「東家区 溝の大掃除」が、区民総出で実施された。昔は溝の掃除だけだったが、今は家々の周辺や道路などを隅々まで清掃。その際、草刈機を使ったり、軍手をはめた手で抜き取ったりした雑草は、2トン車3台で山間部の処分場へ運んでいる。

東又さんは、その雑草の一部(軽トラック10台分)を、家族の協力で、自分の畑(約300平方メートル)の隅に運搬。これを自ら両手で抱きかかえ、畝(うね)と畝の間に敷き詰めた。こうした雑草のリサイクル作業は、これまで何度か経験はあるが、こんなに大量の雑草を敷き詰めるのは今回が初めて。この雑草は、やがて風雨にさらされて枯れ、様々な種子が土に混じることにもなるが、それも耕運機で丹念にかき混ぜて、畑の土に帰せば大丈夫らしい。

現在、畑にはタマネギ、キャベツ、エンドウ、ナス、イチゴなどを栽培中。普段からコンポストでつくった生ごみ堆肥をまき、ペットボトルで作った〝もぐら威(おど)し〟も沢山立てて、無農薬の野菜作りに励んでいる。

東又さんは「こんな変わった農業をする人は、あまりいないと思いますが、私自身、しんどいけど楽しいし、できた野菜は安全安心で、おいしいですよ」と、にっこり話した。

写真(上)は東又さんの畑に集めた雑草の山。写真(中)は畝と畝の間に雑草を敷き詰める東又さん。写真(下)は畑に敷いた雑草の状態を点検する東又さん。


更新日:2014年5月12日 月曜日 00:00

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