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大正琴300人奉納演奏へ…高野山で被災者追悼

世界の子どもたちのために奉仕活動している大正琴・扇靖流(東京=岩佐扇靖家元)の奏者300人が、6月14日(木)午後、弘法大師・空海が開いた高野山(和歌山県高野町)にある高野山大学・松下講堂(黎明館ホール)で、「東日本大震災 被災者追悼 奉納演奏会」を開く。岩佐家元は「会員一同、心を込めて演奏しますので、皆さまのご来場をお待ちしています」と言っている。入場無料。
大正琴は大正元年(1912年)、名古屋市大須出身の発明家・森田吾朗さんが制作した楽器。長さ約70センチの楽器を、左手の指で4弦27音のボタンを押し、右手のピックで爪弾くと、哀愁を帯びたメロディーが流れる。
大正琴・扇靖流は昭和56年(1981)に開設。現在、関東一帯で約700人の会員が活躍。扇靖流としては、この30年間、世界各地で演奏活動するとともに、世界の子どもたちの健やかな成長を願い、ユニセフを通じて支援金を寄付。東日本大震災に関しては、岩手県内の保育園や幼稚園に、電子ピアノや木琴など60点と義援金を贈っている。
今回は、午後1時から約2時間、大正琴誕生100年記念イベントと、東日本大震災の被災者への鎮魂の気持ちを込めて奉納演奏。会員300人が黎明館ホールに祀られた弘法大師像の仏前に集まり、オーケストラのように、全員で大正琴を奏でる。岩佐家元は「高野山での奉納演奏は初めてです。なるだけ大勢の皆さんとともに、被災者の冥福をお祈りしたい」と、来場を呼びかけている。
カット写真は、いずれも奉納演奏会のチラシから抜粋。


更新日:2012年6月11日 月曜日 23:26

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