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玉川峡でアマゴ20匹の釣果~解禁日にっこり…
渓流釣りファン待望の「アマゴ釣り」が3月4日(日)、和歌山県橋本、高野、九度山の3市町を流れる清流・玉川峡(紀伊丹生川)で、解禁になり、近畿各地から多くの太公望が訪れた。前夜から川原で焚き火をして待つ人、夜明前にマイカーで来る人などで、昼前には各岩場とも、サオ放列の風景を見せていた。
玉川峡の犬戻り付近の岩場では、大阪府富田林市横山の元中学校教諭・林隆雄さん(68)が、明け方に釣りをはじめたが、午前10時半ごろには、体長20センチ前後のアマゴ約20匹と、まずまずの釣果。
林さんは約40年前の夏、友達のすすめで、初めて玉川峡にアユ釣りに来た。その時、たまたまアマゴが掛かり、美しい斑点のあるアマゴに一目ぼれ。以来、渓流釣りは玉川峡、春はアマゴ釣り、夏はアユ釣りに訪れた。ここで釣れたアマゴは、家族で味わったり、知り合いに配ったり。「今夜は、このアマゴを、酒の肴にします」と、にっこり話していた。
玉川漁業協同組合では、昨年6月にアマゴの稚魚を、今年2月には同成魚8000匹を放流。さらに6月にはアマゴの稚魚3万匹を放流する予定。玉川峡の遊漁料は日券2100円、年券4200円(消費税込)と例年並み。
一方、「渓流釣りの楽しさを、高齢者だけでなく、子どもたちにも…」と、3月25日には、九度山町丹生川の玉川峡で、「ファミリーアマゴ釣り大会」を開催。参加者は午前10時(同9時から受け付け)に丹生川小学校跡に集合し、同地点から下流の大柳橋まで約200メートル間で、アマゴ釣りを体験する。
募集人員は約70人(先着順)で、参加費は1人3000円(ただし中学生以下・女性は1500円)。釣具、エサ、昼食、飲み物などは各自持参。小学生以下は保護者同伴、雨天決行としている。
玉川漁協組の上西進組合長は「アマゴ解禁初日、皆さんの釣果も上々の様子。今年も清流を守り、渓流釣りの醍醐味(だいごみ)を味わっていただきます」と話していた。問い合わせは同漁協(0736・54・4640)へ。
写真(上)は林さんが釣り上げた20センチ級のアマゴ。写真(中)はアマゴ解禁初日の玉川峡でアマゴ釣りをする林さん。写真(下)はアマゴ解禁を迎えた玉川峡(犬戻り付近で)。