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熊野本宮大社で復興祈る~世界の名車73台集う
世界のクラシックカーが一堂に集まる「ベトロモンターニャ高野山2011」(同実行委員会主催)が、11月5(土)、6(日)両日、和歌山県高野町の高野山をメインステージに開かれ、先の台風12号で被災した熊野本宮大社(大斎原)まで走行し、熊野地方の早期復興を祈った。
「ベトロモンターニャ」とは、イタリア語で「ガラスの山」という意味。「紀伊山地の霊場と参詣道」(世界遺産)と、古典的な自動車の融合によって、大切なものを学ぼうという珍しいイベント。毎年秋に開催し、今回は第20回記念イベント。
5日は、高野山・金剛峯寺前の第2駐車場に、俳優の夏木陽介さんの1936年製「ジャガーSS100」をはじめ、数少ないレーシングカー・アストンマーチン、自動車の基礎を築いたメルセデス・ベンツなど、クラシックカー73台が勢ぞろい。多くのファンが、その1台1台に目を輝かせて、いろんな角度から、カメラに収めていた。
6日は〝走行会(140キロ)〟が行われ、世界の名車が次々と金剛峯寺前をスタート。
車には「だって高野が、熊野が好きだから」と書いたシールを貼って、紅葉の高野龍神スカイラインを走り、同県田辺市本宮町に到着。熊野本宮大社で、夏木さんら参加者代表が、集まった義援金と玉串を奉てん。近くで「元気桜」を植樹して、集まった約150人の人たちとともに、熊野地方の早期復興を祈った。
この後、田辺市中辺路町のドライブイン「古道歩きの里 ちかつゆ」にゴール。「お別れパーティー」を開き、来年の再会を誓った。高野町まち未来課の佐古典英課長は「今年の参加者たちは例年と違って、熊野地方への名車訪問により、少しでも被災地の復興の力になればという思いでいっぱいでした」と話した。
写真は「ベトロモンターニャ高野山2011実行委員会」提供。