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中西・新法印の転衣式、高野山・金剛峯寺で厳かに
高野山真言宗総本山・金剛峯寺(和歌山県高野町高野山)で11日朝、第512世寺務検校執行法印(じむけんぎょうしぎょうほういん)となった高野山寶寿院門主で高野山釈迦文院住職の中西啓寶(なかにし・けいほう)大僧正(77)の就任を披露する転衣式(てんねしき)が行われた。
法印経験者の「前官」や各寺院の住職、信者ら約500人が出席。中西・新法印は古式にのっとり、「不肖、順席なれば、お先に御免こうむります」と、うやうやしく挨拶。緋色の衣に着替えた後、ふたたび登場して、次期法印で地蔵院住職の豊田高韶(とよだ・こうしょう)大僧正(77)から、昆布と米をいただく「松三宝の儀」で祝福を受けた。
この日の昼前の気温は、0・1度だったものの、同寺境内や鐘楼、池には、夜来の「春の雪」が約5センチも積もり、儀式は厳粛な空気につつまれた。法印は1年間、宗祖・弘法大師(空海)の名代となり、山内の主要行事の導師を務める。
更新日:2011年3月11日 金曜日 14:42