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ひょっとこマスク♡天野の御田祭〜豊作・疫病退散へ

和歌山県かつらぎ町上天野の世界遺産・丹生都比売(にうつひめ)神社=丹生晃市(こういち)宮司=で1月17日、平安時代から伝わる「天野の御田祭(おんだまつり)」(県無形民俗文化財)が行われた。
今年は〝ひょっとこ〟がマスク掛け、〝お多福〟がマスク無しで登場して、狂言形式で演じ、疫病退散の心掛けの大切さを感じさせていた。
舞台は弁柄色の楼門(県文化財)内に敷かれたゴザの上で、天野の御田祭保存会の人たちが、農民や牛飼(うしかい)役となり、少女2人が早乙女(さおとめ)役で特別出演した。
先ず、農夫の面や烏帽子(えぼし)をつけた田人(たびと)が鍬(くわ)をかつぎ、牛飼(うしかい)が鋤(すき)をかついで登場。「一粒万倍(ひとつぶまんばい)」と叫んで、豊年万作を祈る牛飼神事を営んだ。
そこへ現れたのが、ひょっとこ面にマスク掛けの田ヅ女(たづめ)で、田人や牛飼、早乙女らに、田食(たじき)を一箸(ひとはし)ずつ配って回る。
次に登場したのは、お多福面を被った礼の坊(れいのぼう)だが、マスクをしないままで、皆に休神酒(やすみき)を振る舞った。
例年なら大勢の報道陣や観覧者でいっぱいだが、コロナ禍の今年は関係者以外の楼門内・立入禁止。参拝者約30人が外から観覧した。
いつもならモンペ姿の田ヅ女が、お尻をふりふりすると、みんな爆笑していたが、今年は全員マスク掛けで、一切、笑い声も出さない。
観客の一人は「マスク掛けの田ヅ女、マスク無しの礼の坊が、今、一番簡単で一番大切なことを、自然に演じておられて、とても有難かった」と話していた。
写真(上)はマスク掛けで登場した田ヅ女。写真(中)はマスク掛けで五穀豊穣を祈る田ヅ女。写真(下)はマスク無しを演じる礼の坊。

更新日:2021年1月18日 月曜日 00:00

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