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高野山案内犬「ゴン」の冥福祈る♪お彼岸の慈尊院

令和初のお彼岸の中日――。和歌山県九度山町の女人高野・別格本山「慈尊院(じそんいん)」=安念清邦(あんねん・せいほう)住職=で、多くの参拝者が同院に祀られている高野山案内犬「ゴン」の彫像に手を合わせ、生前の貢献に感謝して、冥福を祈っている。
高野山麓にある同院は、高野山が女人禁制だったため、空海の母・玉依御前(たまよりごぜん)が同院で起居し、空海が毎月九度下山して母と会った。本堂(重文)にはご母堂が祀られている。
ゴンは紀州犬と柴犬の雑種。昭和63年(1988)春に同院へ住みつき、やがて大勢の参拝者を高野山・金剛峯寺や壇上伽藍、奥の院まで、町石道(ちょういしみち=計約24キロ)を案内。「お大師様の使いの名犬」として愛された。
老衰のため平成14年(2002)6月に永眠したが、同院は境内に高台を設け、弘法大師・空海の隣に鎮座(ちんざ)する「ゴンの石像」を建立。ゴンは満月のような光背の眩さの中、天を仰いでいる。
今年は3月17日に彼岸入り、20日は春分の日、23日に彼岸明け――。同院では、お彼岸はもちろん四季を通じて、大勢の参拝・観光客が訪れ、家族安泰や安産・乳がん治癒などを祈願。最近では「ゴン」の石像に手を合わせ、スマホ撮影して友人知人に配信し、喜ばれている。
今、同院の山門両脇には染井吉野(そめいよしの)の古木が4本、「ゴン」のそばでは若い枝垂れ桜が1本、それぞれ蕾(つぼみ)がふくらみはじめ、今後の天候次第で3月下旬~4月上旬に見頃となりそう。
安念邦賢(あんねん・ほうけん)副住職は、「ある四国のご夫婦は、亡くした愛犬の供養に高野山参りをしました。その後、当院参拝の折り、偶然にもゴンの石彫に出会い、その名前が自分の愛犬と同じゴンと知って大感激、丁寧にお祈りされました。愛犬連れの参拝者は、結構多いですよ」と話していた。
写真(上)は参拝者に愛されるゴンの彫像。写真(中)は弘法大師・空海の隣に鎮座する「ゴン」の彫像。写真(下)はゴンの彫像のそばで蕾ふくらむ枝垂れ桜。

更新日:2020年3月21日 土曜日 00:00

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