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乳がん克服へ女優宮崎さん講演~慈尊院ライトアップ

乳がんの早期発見と治療の大切さを呼びかける第7回「市民公開講座」が10月27日、和歌山県橋本市東家の同市保健福祉センターで開かれた。第1部は女優の宮崎ますみさんの基調講演、第2部は世界遺産の女人高野別格本山・慈尊院=安念清邦(あんねん・せいほう)住職=で多宝塔をピンク色にライトアップ。乳がん撲滅を祈った。
第1部は医療法人南労会紀和病院、伊都医師会、中外製薬株式会社、国際ソロプチミスト和歌山紀北が共催。FMはしもとのジョンテラ子さんが司会。会場は200数十人の女性たちで満席となった。
先ず、南労会の佐藤雅司(さとう・まさし)理事長が開会挨拶の後、南労会紀和ブレストセンターの梅村定司(うめむら・ていじ)センター長が「これでいいのか乳がん事情」と題して講演。氾濫するニセ情報に騙されず、マンモグラフィー(乳房撮影)検査や、患者情報を完全把握している病院での標準治療の重要性を力説。ピンクリボンアドバイザーの中西郁代(なかにし・いくよ)看護師が、自己検診の方法を説明した。
人気女優・宮崎さんは、平成6年(1994)にカメラマンと結婚して渡米、2児の母。今は芸能生活を再開、ヒプノセラピストでもある。同17年、自らの「乳がん」を告白している。
この日の基調講演で、笑顔で登壇した宮崎さんは、長い間、乳房のしこりを乳がんと思わずに過ごした経緯を話した後、乳がんと闘う女性たちに心強いエールを送り、心穏やかに生活することや、早期検診の大切さを語った。
第2部は慈尊院と乳がんいのちプロジェクト実行委員会の共催。同院は有吉佐和子の小説「紀ノ川」の舞台でもあり、安産祈願者が多く、女性たちは乳房形の絵馬を奉納し〝乳がんお守り〟を求める。
点灯式は夜の張(とばり)の下りる頃に開始。安念邦賢(あんねん・ほうけん)副住職が透き通るような声で読経。宮崎さんらがピンクリボン・ボードにろうそくの火を灯した後、「早期発見」「早期治療」の心を込めてカウントダウン。瞬間、多宝塔がライトアップされると、乳がん撲滅活動のピンクのシンボルカラーに染まり、塔は夢のように夜空に浮かび上がった。
続いて境内では「のぞみハーモニカクラブ」の人たちが、「見上げてごらん夜の星を」や「ふるさと」などを演奏。大勢の女性や家族連れらが、多宝塔に手を合わせたまま、心静かに口ずさんでいた。
写真(上)はピンクリボン・ボードにろうそくの火を灯す宮崎さん。写真(中)はライトアップされた慈尊院・多宝塔。写真(下)は慈尊院で記念撮影する安念住職=前列左から2人目=や梅村センター長=右端=らプロジェクト関係の方々。


更新日:2018年10月28日 日曜日 00:00

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