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入梅☂傘傘傘の列♪空海の母祀る慈尊院で幸せ祈る

近畿地方が梅雨入りした6月7日、和歌山県九度山町の世界遺産・女人高野別格本山「慈尊院」=安念清邦(あんねん・せいほう)住職=では、色づき始めた紫陽花(あじさい)が雨に濡れ、大勢の参拝客の雨傘の列が山門をくぐり、弘法大師・空海の御母堂を祀る名刹(めいさつ)の入梅の趣(おもむき)を呈した。
高野山麓にある慈尊院は、高野山が女人禁制だったため、空海の母・玉依御前(たまよりごぜん)が、やむを得ず起居。空海が毎月「九度」下山して母と会った歴史的な聖地である。
平成27年(2015)の「高野山開創1200年記念大法会」に加え、翌年のNHK大河ドラマ「真田丸」放映により、改めて全国のスポットライトを浴びた。
この日、すぐ背後の大師ゆかりの雨引山(あまびきやま)は、その名の通り、雨雲が棚引き、雨脚が風に吹かれて走る。紀の川は久しぶりに潤い、漣(さざなみ)立ちながら流れる。
慈尊院では、大阪など県外から、大型バスが次々到着。大勢の参拝客が、色とりどりの雨傘を差して、しなやかに山門をくぐる。全員、安念住職に挨拶した後、玉依御前の祀られる弥勒堂(みろくどう=国の重要文化財)に参拝。さらに弘法大師堂前で全員、雨傘を差したまま読経、焼香して、先祖供養や家族安泰、世界平和を祈っていた。
安念住職は入梅の中、遠路はるばる訪れた参拝・観光客に対し、「皆さん、必ず幸せになっていただきたい」と、心からの祈りを奉げていた。
写真(上)は入梅の日に色とりどりの雨傘を差して慈尊院・山門をくぐる参拝客。写真(中)は梅雨入りのたたずまいも美しい慈尊院・多宝塔。写真(下)は慈尊院・弘法大師堂前で参拝する雨傘の行列。


更新日:2017年6月8日 木曜日 00:00

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