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紀北工高生〝車イス改良奉仕〟…藪下教諭が指導

和歌山県立紀北工業高校(和歌山県橋本市)の生産技術部員2人と顧問の藪下能男教諭は、交通事故で身体に障害を持つ吉川政廣さんからの依頼で、車イスの改良奉仕に取り組んだ。藪下教諭は「生産技術部員がボランティアの大切さを学び、精密で高度な改良技術を培ってくれたら」と話した。
吉川さんは約20年前、27歳の頃、交通事故に遭って、下半身不随となった。そのころ、藪下教諭は、同校近くの紀和病院の医師(整形外科)からの依頼で、ベッドや車イスの改良奉仕に努めていた。
藪下教諭は、たまたま交通事故に遭って同院に通っていた吉川さんと出会い、それが縁で、これまで吉川さんの車イスを2回改良。1回目は大藪教諭1人で、2回目は生産技術部員に技術指導しながら改良した。今回は生産技術部長の機械科3年・川口公敏さん、同副部長で機械科3年・北山慶一さんの2人を指導しながら、改良に取り組んだ。
車イス(室内用)の改良点は▽体を楽にできるように肘掛(ひじかけ)器具を取り付ける▽机に向うとき、膝(ひざ)が机に当たらないよう足置き部分を工夫する▽車イスの強度アップにフレームを取り付ける…の3点。
川口さんと北山さんは、今春卒業後、生産技術を生かせる企業への就職が決まっており、車イス改良奉仕の体験は、同校最後の思い出となる。それだけに2人は、丹精込めて作業にあたった。
藪下教諭は「車イスなので、軽量部品にする必要があり、カーボンやジュラルミンを使って、足の接触する部分には、ケガのないよう、スポンジ使用の構造にするよう指導しました」と話した。
同校の生産技術部は、ソーラーカーや電気自動車、マイコンカーなどを製作し、全国大会で優勝、上位入賞を重ね、その技術やチームワークの良さは全国的にも名高いが、その舞台裏で、このようなクラブ活動を行っている姿も、尊いこととして注目されている。
写真(上)は車イス改良に取り組む北山・副部長(手前)と藪下教諭。写真(中)は吉川さんと後部左が北山さん、同右が川口さん。写真(下)は肘掛部分の取り付けを工夫する北山さんと藪下教諭。

更新日:2013年2月20日 水曜日 18:18

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