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流線形や欧州調…、今はなき昭和の3電車の姿
4回目の南海高野線アーカイブスは、単線時の1971年(昭和46)11月26日に撮影した紀見峠~御幸辻間を走る、今はなき電車をご覧ください。
写真(上)は、1957年(昭和32)に流線形で登場した21201系電車。旧型車両の機器を整備、再利用して、新造車体と組み合わせたもので、性能は旧型そのものだった。
写真(中)は、1961年(昭和36)に、座席指定特急として登場した高野山行きデラックスズームカー20001系「こうや号」。4両固定1編成で、車長17メートル、外観はヨーロッパ調で、真紅とクリーム色の明るいツートンカラーが人気を集めた。1984年(昭和59)9月に引退した。
写真(下)は、1969年(昭和44)から72年(昭和47)にかけて新造された22000系ズームカーで、通勤用ズームカーと呼ばれ活躍。97年(平成9)にさよなら運転した。同系の車両2両は大改装し、観光列車「天空」として2009年(平成21)にデビューした。
(フォトライター 北森久雄)
更新日:2011年3月31日 木曜日 12:23