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黄葉、遊女供養の鏡池♡三石山不動寺~あたりも紅葉
弘法大師・空海ゆかりの、和歌山県橋本市山田812の高野山真言宗・三石山不動寺は11月21日、四方八方、無数の紅葉に包まれた。
とくに昭和初期の遊女の供養塔が建つ鏡池は、大銀杏(おおいちょう)の黄葉に彩られて、祈りの場の奥深さを感じさせていた。
同寺の裏山の手水瀧(ちょうずたき)は、空海の修行地で、本尊はお瀧不動。空海は南に聳える高野山(高野八葉)を望み、ここで誓願を立てたと言われる。
遊女の冥福を祈る鏡池は、境内南の石段下にあり、その小さな池には、波切(なみきり)不動尊を祀る供養塔が建つ。
この日、鏡池の水面(みなも)は、無数の黄葉落葉に覆われ、落ち水の波紋にきらきら。すでに水底にも沢山の黄葉が沈んでいて、静かに泥土に化しつつあり、聖地の一幕を示していた。
[黄葉、紅葉の俳句2句紹介]
なつかしき人散紅葉散黄葉
(稲畑汀子)
禅定に入りしやすらぎ萩黄葉
(後藤比奈夫)
同寺の佐藤妙泉(さとう・みょうせん)住職は、境内の表示板に「月に一度の護摩供の際、この遊女の方々の御供養も行っています」と記している。
護摩供特別祈願は3000円〜10000円。護摩札を進呈。問合せ・申込みは佐藤住職(電話090・8110・3858)へ。
写真(上)は鏡池の黄葉風景。写真(中)は波紋に輝く銀杏落葉。写真(下)は紅葉の三石山・不動寺。
更新日:2021年11月22日 月曜日 00:06