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著莪の花、瀧音聴こえそう♡空海ゆかり三石山不動寺
弘法大師・空海ゆかりの、和歌山県橋本市山田812の高野山真言宗・三石山不動寺=佐藤妙泉(さとう・みょうせん)住職=の境内で、空海の月命日の4月21日、無数の著莪(しゃが)の花が咲きそろい、空海の修行地・手水瀧(ちょうずたき)の水音さえ感じさている。
同寺の境内周辺では、胡蝶(こちょう)が舞うという別名・胡蝶花、つまり著莪の花が満開になり、艶やかな緑葉の上で春風になびいている。
裏山にある手水瀧は延暦13年(791)、21歳の弘法大師が草庵を結んで修行。この日は高野山・奥の院の御廟で入定する空海の縁日である。
手水瀧の水は、ふる里を滔々(とうとう)と流れ、同寺の著莪の花も、いずこにもまして瑞々しく見える。
同寺を訪れていた男性の写真家は、「ここから低いアングルで、本堂をバックにして、著莪の花を撮るといいですよ」とにっこり。すると著莪の花は一層生き生きとして見えた。
ここ暫くは、檀信徒が、ここからも空海に手を合わせて、疫病退散、家族安泰、世界平和を祈りそう。
なお、同寺では5月3日午前11時から、昭和13年(1938)6月に国鉄山陽線の列車事故で死亡した、橋本尋常小学校修学旅行団の児童や先生計30人の「慰霊祭」を営むことにしている。
写真(上、下)は不動寺を背景に胡蝶が舞うような著莪の花。写真(中)は著莪の花のクローズアップ。
更新日:2021年4月22日 木曜日 00:01