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幽玄の高野へ、狂言と尺八で♡橋本・ふる里文化堪能

紀の国わかやま文化祭の10月31日、和歌山県橋本市東家の市民会館で、「幽玄の高野へ〜狂言と尺八で辿る祈りの道〜」が開かれた。

橋本市民狂言会の面々や、地元出身で世界的な女性尺八奏者・辻本好美(つじもと・よしみ)さんらが出演して、約200人の観客にふる里の文化を堪能させた。

同狂言会は1991年(平成3)発足のアマチュア狂言グループで、先ず「萩大名」を披露。大名を植村英明(うえむら・ひであき)さん、太郎冠者を久保綾耶華(くぼ・あやか)さんが演じるなどして、多くの観客の爆笑を誘った。

大阪の狂言古語美の安東元(あんどう・げん)主宰は、創作狂言「高野詣」披露の後、「能・狂言」の演じ方を解説。その鮮やかな感情表現が人々の胸を打った。

辻本さんの尺八ライブは、ピアノ・広田圭美(ひろた・たまみ)さん、ベース・小美濃悠太(おみの・ゆうた)さん、ギター・斎藤純一(さいとう・じゅんいち)さん、パーカッション・中丸達也(なかまる・たつや)さんが出演。日本民謡「串本節」などをアレンジ演奏して、紀州の詩情を感じさせた。

最後に辻本さん作曲、広田さん編曲の「祈りの道」は、チェロ・井上康夫(いのうえ・やすお)さん、狂言師・安東さんが加わって披露した。

辻本さんらは尺八、謡、狂言、小舞で、約1200年前に高野山を開き、人々の幸せを祈り続ける弘法大師・空海の思いなどを表現。客席から大きな拍手が起きていた。

辻本さんは「ふる里で演奏できて、とてもうれしいです」と喜びを述べ、同狂言会の後藤加寿恵(ごとう・かずえ)会長は「素晴らしい舞台であり、私たち郷土の誇りです。これからも頑張りたい」と挨拶して締めくくった。

写真(上)は橋本市民狂言会の演じる「萩大名」の一幕。写真(中)は尺八演奏する辻本さん。写真(下)は尺八奏者・辻本さんや狂言師・安東さんら演じる「祈りの道」の一場面。


更新日:2021年11月1日 月曜日 00:00

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