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橋本高校・邦楽部に文化庁長官賞♪国立劇場出演決定
和歌山県立橋本高校・邦楽部(橋本市古佐田)は、佐賀県武雄市で開かれた第40回「全国高校総合文化祭」(全高総文祭)で文化庁長官賞を受賞した。これにより8月下旬に東京の国立劇場で開かれる第30回「全国高等学校総合文化祭優秀校東京公演」への出場も決定した。
同邦楽部は戦前の「橋本高等女学校」時代に発足。筝(こと)、尺八、三味線を修養。現在は男子2人を含む部員20人がいて、有名な女性ソロ尺八奏者・辻本好美(つじもと・よしみ)さんの母・啓子(けいこ)さんが、演奏だけでなく、礼儀なども厳しく指導。
平成26年(2014)の第38回「全国高校総合文化祭」日本音楽部門では第1位(文部科学大臣賞)を獲得し、優秀賞も重ねてきた。
この第40回・全高総文祭(27日~8月1日)日本音楽部門では、全国から54団体が参加。橋本高校は文字通り箏(こと)で歌うような名曲「絃歌(げんか)」を呼吸ぴったり演奏して、文化庁長官賞の栄誉に輝いた。受賞に伴い8月24(土)、25(日)両日、国立劇場で開催される東京公演への出演も決定した。
同邦楽部は出発前、橋本市役所2階で、平木哲朗(ひらき・てつろう)市長や土井裕美子(どい・ゆみこ)市議会議長、小林俊治(こばやし・しゅんじ)教育長から「順位にこだわらず、精一杯の演奏を…」と激励を受けており、その活躍ぶりを知った市民・県民は大喜びだ
指導者・辻本さんの夫で尺八奏者の公平(こうへい)さんは、「誠に栄誉なことです。先の和歌山県大会でも優勝しているので、来年の全高総文祭にも出場できます」と、謝辞を述べている。
橋本高校OBで同邦楽部を応援する橋本の老舗「みそや呉服店」の谷口善志郎(たにぐち・よしお)社長は「辻本ご夫妻の熱意と指導、生徒たちの努力の賜物です。とてもうれしいです」と拍手を送っている。
写真(上)は文化庁長官賞を受賞した橋本高校・邦楽部の部員たち=左端は指導者の辻本啓子さん。写真(中)は橋本高校を訪れたポーランド民族舞踊団(小・中・高校生ら25人)に筝曲を披露する同邦楽部員たち。写真(下)は全高総文祭の出場前に橋本市で開かれた激励会後の記念撮影=出席した邦楽部員と辻本啓子さん。